牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

野外実習-2

本年度2回目の現地実習。秋雨前線の接近の中、それほど暑くなくて幸いだった。

  • 肥田 香徳寺の石仏群

奈古屋に在る国清寺の三末寺のひとつであるが、肥田集落に在った庚申塔やお地蔵さん、観音様、巡礼供養塔、唯念法号塔、釈迦立像などの数々の石仏が安住の地を得ている。



釈迦立像は、右手が施無畏印、左手が与願印を結んでいる。
ちなみに仏像の印相については、http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/inn.htmを参照


●肥田下の賽の神             ●肥田の道祖神


  • 肥田神社

明治44年に、若宮神社と皇后神社を合祀して、肥田神社とした。

  • 満宮神社(森山、田方の社)

]韮山の守山と同様に、熱帯生のヒトツバというシダ類が見られる。
また、ヒメユズリハも群生していたが、枯れ死してしまい、現在は幼木を植えて育てている。
ジオガイド的には、森山も守山も城山と同様に、海底にあった火山の根。

町内で最も古い庚申塔で、刻まれている願文が克明であり貴重な文化財


作者は不詳だが、琳派の絵師の作と言われている。牡鹿と雌鹿ともみじが描かれている。
襖絵は、鎌倉時代に描かれたと推測され、4つの火縄銃の跡がある。
この跡には言われがある:昔畑を荒らす鹿がいて、農家の人々を困らせていた。火縄銃を持った猟師が鹿退治に駆りだされ、鹿は当寺に入り込んだ。寺に上がり、鹿だと思い猟師が引き金を引くとそれは襖絵だった―という。この話は日本昔ばなしで放送されたとさ。


江戸時代、この地にも隠れキリシタンが居て、子安観音の名を借りて、マリアとキリストの像を敬わっていたと思われている。拡大すると、マリアの冠に十字架が見える。キリストの額にも十字架があると言われているが、見つからなかった。


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