墓参りのついでに、富士市・松野のマイナーな文化財を探してきた。
金山城跡-2(小室・棒石山説)
畠山国清が鎌倉公方・足利基氏を迎え撃つために、急いで築いたといわれる金山城に二説あるが、今日は小室の棒石山を踏査してみた。
山城としての構造物は少ないが、水源となる沢があり、食料の補給も、城山よりは楽なので、こちらが金山城の可能性は高いと考える。
3D-金山城跡-2
VIRTUAL SHIZUOKA 静岡県 富士山南東部・伊豆東部 点群データの LPデータ オリジナル・グラウンドデータとオルソ画像データを利用して、QGISで加工 qgis2threejsで3D地形図を作成
金山城址-1(神島の城山説)
畠山国清が鎌倉公方・足利基氏を迎え撃つために、急いで築いた三つの山城(三津城、修禅寺城、金山城)の内の金山城は、 神島の城山と小室の城山(棒石山、石とり山とも云う)の2説がある。
太平記や豆州志稿には、金山城址は、[小室の城山]とある。 近年、静岡古城研究会は、金山城址は[神島の城山]であると提唱している。今日は、神島の城山を踏査して、城郭の跡を見てみる。
神島の城山が金山城址であるという説には、史的伝承や遺物は全く残っていない。 古文書や書物にも記録が無い。 山城に必要な水や食料の補給確保には難がある。 短期間に、大規模の城を築くのは無理がある。 とのことから、【伊豆の郷土研究 第27集・金山城はどこか】の著者は神島の城山説は否定さぜるを得ないと記している。
城山は火山の根であり要害としては申し分ないが、山城の構成要素の二つ(水の確保、食料の補給)が欠けている。城山に比べて棒石山は見劣りがするので、城山説のほうが見栄えが良いことから、一般に定着しているのではないかと思う。
3D-金山城跡-1
VIRTUAL SHIZUOKA 静岡県 富士山南東部・伊豆東部 点群データの LPデータ オリジナル・グラウンドデータとオルソ画像データを利用して、QGISで加工 qgis2threejsで3D地形図を作成