牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

沼津アルプス #1(香貫山~志下峠)

連休中、混まない場所を探していて、久しぶりに沼津アルプス(静浦山地)を縦走する。香貫山から茶臼山までの全ルートを辿る体力はもう無いので、二回に分けて縦走することにした。初回は、香貫山~志下峠まで。

貫山

沼津駅から黒瀬の登山口までのアプローチを、バス利用でショートカット。香貫山登山口から縦走にとりかかる。
香陵台を目指して、登山道を進む。街中からいきなり、登山が始まるのが面白い。
香陵台の少し上から、五重塔と雲がたなびく富士山。全体的には、五月晴れ。
新緑の中に、白い花(マルハウツギ?)の群落が目立つ。
海底火山の噴出物(凝灰角礫岩)の間を通る登山道。
めおと岩は、凝灰角礫岩が侵食されて二つの塊がくっついたように見える。
貫山の山頂(193m)には、電波塔が専有していて、展望は効かない。三角点は、山頂の東のピーク(174m)に設置されている。
ルートから外れて、芝住展望台に立ち寄り、愛鷹山越しに富士山を望む。
沼津アルプスの北半分(横山・徳倉山・志下山)が展望できる。志下山の左に、鷲頭山の頭が見える。
山頂から、東の尾根をぐんぐん下る。
車道を250mほど進んだ地点で、左の山道をショートカットして、車道に合流する。ここを見落とすと、大きく迂回することになる。
高校時代にマラソン練習できつかった八重坂を少し登る。

横山

八重坂峠からは、横山の急な山道を東南東に進む。
ほぼ直登で、横山(182m)に到着。
ヤマツツジの赤い花。
横山峠まで、100mほど降りる。峠には、供養塔らしきものが祀られている。

徳倉山

横山峠から、徳倉山の北尾根にとりつくと、ゴツゴツした岩が現れてくる。
登山道に木の根が洗われている。鎖が用意されているが、重いので扱いにくい。
山頂手前の狭い平場に、二基の石祠が祀られている。
徳倉山の山頂(256m)は丸くなっていて、樹木に囲まれているので展望は効かない。徳倉山を東側から見ると象の形に見えることから、象山と呼ばれている。
三角点が見つかった。
山頂の一か所、樹間から富士山が見えた。
香貫台分岐が出てきたが、地図には分岐は無い。どこに誘うのか?
戦争時に設けられた対空壕には機関銃座を据えていた。
狭い尾根道に馬頭観音(延享五年)が祀られている。
しおみち広場の平地では、明治時代に養蚕殖産のため桑畑が開墾されていた。
しおみち広場から富士山が展望できる。
象(象山)の背あたり。
志下坂峠への下りにかかり、展望が開けた場所に、千金岩が横たわる。
鷲頭山と奥駿河湾の展望が素晴らしいので、”千金”の価値があることから名づけられたか?
志下坂峠。ここからは、西の志下と東の大井をつなぐ峠道が伸びる。

志下山

志下山(214m)の開けた場所で、軽い昼食を摂る。
鷲頭山と小鷲頭山の見晴らしがよい。周囲には、ウグイスの鳴き声が響く。
馬込峠からは、御前帰に下る峠道が伸びる。
尾根道に、噴出物が露頭する。
大き目の角礫岩が歩きにくい登山道
志下峠に到着。この先の距離と難路を危惧して、今回はここまでとする。
志下峠のぼたもち岩(凝灰角礫岩)
下山道の集落手前に、静浦海浜院の医師、安藤正胤の頌徳碑が建てられている。

瓦山神社

志下から象山をふり返る。
象山の山腹にある瓦山神社。名前がが気になって、立ち寄った。
百段以上あるという急な石段を登る。蹴上が30cmほどあり、疲れた体には、とても登りにくい。
最後は、踏面が小さくなり、やはり登りにくい。
社殿は普通の神社。
背後の山肌に、角礫がびっしりと露頭する。これが瓦山の謂れか?

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