研修で香貫山のジオサイトを歩きました。時間切れのサイトもあったので、翌日に再訪して追加取材した。
鐘楼台の梵鐘は、貞治三年の銘があり、県下で四番目に古いもの。
本堂軒下の雨水路
香
貫山麓の墓地内には、凝灰岩を利用した
五輪塔がいくつかある。中央の大きな
五輪塔の内部から、青銅製の蔵骨器が見つかり、元亨三年に亡くなった僧侶の墓であることが判明した。
墓地の北側の尾根下部に、横穴墓が残る。入口には、立派な門構えがつけられている。
横穴自体は、凝灰岩の崖を掘ったようだ。
道路沿いの凝灰岩露頭に高さ5mほどの大きな摩崖仏が刻まれている。
地蔵菩薩か?
摩崖仏の上の尾根には、凝灰岩の地山があり、刳り抜いた内部に
金毘羅神社が納められている。尾根道を進もうとしたが、猪の親子連れがでてきたので、退却した。
同じ尾根の北側の壁面には赤い碧玉(酸化鉄などの不純物を含む塊状の
石英、ジャスパー)の見える露頭がある。
香陵台の展望台に置かれている六方石は大久保の鼻産。
香貫用水を開発した植田内膳の公徳碑
周遊ルート(新道)の道沿いに、地すべりの跡。中央より左側の溶岩の上に地滑りを起こした土砂が不連続に重なる。
道沿いには、オオバ
ヤシャブシの雄花がたくさん落ちている。
洞には昨日の大雨で、沢水が流れる。
周遊ルート沿いに、海底で噴出した
安山岩には収縮節理が見られる。
桜台南の盛り土した平地には、三春の滝桜が枝を垂らしている。
芝住展望台に登ると360度のパノラマが展望できる。
芝住展望台から南西に伸びる小尾根の先端にある見張り台の近くに、
安山岩の岸壁を刳り抜いた穴が残る。
戦時中に弾薬庫として使われていたらしい。見晴台に、射台があったのだろう?
香
貫山の山頂(標高193m)には、電波塔が建ち、展望は良くない。
山頂から北に延びる主尾根を下る。途中、水底土石流の露頭がいくつか残る。
香
貫山は白浜層群の海底火山群の噴出物が隆起したものである。下部の凝灰岩を
安山岩の溶岩流が覆い、隆起後に
ローム層が覆った。水底土石流には、亜円礫と角礫が混じっている。
カッパのような”ほっとちゃん”
舗装されたハイキングルートには、
ローム層、溶岩流、水底土石流がところどころに露頭する。
黒瀬橋南詰めにある玉作神社に立ち寄った。
香
貫山あたりで採れた碧玉も勾玉の材料として使われたのか?