小山先生の[富士山−大自然への道案内]を元に、富士山のジオポイントを巡っていますが、今回は大月・都留に点在する富士山の溶岩流を浸食した桂川渓谷の滝を巡りした。少しでも涼しさが伝われば幸いです。(撮影した本人は、熱中症気味でまだほてっています)
たくさんの猿がつながりあって断崖を渡るのを見て、橋を造ったとの伝承がある猿橋。 | 橋げたを使わないで、4層のはねぎによって支えられる。 |
約6千年前に富士山の火口から40kmも流れてきた溶岩流の末端が猿橋付近に露頭する。三島溶岩に匹敵する | 下部には昔の桂川が運んだ玉砂利の礫層・上部には猿橋溶岩流で、中間に柱状節理が見られる |
猿橋溶岩流の対岸には、緑色凝灰岩や甌穴が見られる | 対岸には浸食された凝灰岩の崖がつづく(左奥に岩殿城の岩山) |
- 田原の滝
都留市を流れる桂川にかかる田原の滝 | 猿橋溶岩が2段の柱状節理の美しい滝だったが、浸食がはげしくて崩落が続き、滝も30mも後退。堰堤の改修に際して人工的な柱状節理の滝に改編されている |
柱状節理も人工的に再現されたもの | 玉砂利の礫層が露頭 |
- 蒼竜峡
ここから田原の滝までの約1.2kmにわたって続く猿橋溶岩流の渓谷 | 一面にあった柱状節理が水流で浸食されて残ったものが見えている |
玄武岩の柱状節理が侵食されて、ポットホールのよう | 両岸の岩がうろこのように削られたので、蒼竜峡と名付けられたそうだ |
放射状節理の中心が侵食されたのか? | 猿橋溶岩流の浸食を免れた上層には、太めの縄状溶岩が残る |
- おなん淵
猿橋溶岩流の柱状節理を浸食して滝が落ちる | 滝壺は深そうな淵となっている |
下流には古そうな橋が掛かっている | 滝壺近くのお堂には、珍しい三体地蔵が刻まれている |
- 太郎・次郎滝
厚い富士相模泥流の層を猿橋溶岩流が覆う | 大きいのが太郎滝 |
泥流層の隙間から伏流水が落ちる | 光る水滴が表現できない |
ここは木陰もあり、マイナスイオンも豊富でのんびりできました。 | |
- 天の滝
柄杓流川の支流にかかる滝。直瀑と伏流瀑が見られる | 下部の平らな地層が富士相模泥流か? |
つるつるの溶岩の上に三脚をつっぱらせて固定 | |
今回の滝は、いい滝ですが、アプローチが困難で、分かりにくい。 |