かんなみジオ研の第一回巡検として、本州との衝突現場を観察にでかけた。ピーカンのいい天気に恵まれ、計画通りに回ることができた。
- 透間の採石場
許可をいただいて、砕石場の中に入った。砕石する前は、中央の山からの尾根が左の削られた山まで連なっていたそうだ。 | |
伊豆半島に押されて、垂直近くに傾いた足柄層群・塩沢層(手前の砂利はズリ) | この地山も垂直近く傾いている。級化構造は明瞭ではなかったが、左が上にあったと考える。 |
道路を挟んで、上の地層と下の地層が断層を境にずれているのが分かる(右手前の砂利はズリ) | 採掘の終わった地山は60度の傾斜にするそうだ。ズリ等の堆積は、30度の傾斜にするように決まっているそうだ(崖の上に見える三角の柱が60度の角度) |
- 神縄断層
神縄断層の露頭 左の丹沢層群(凝灰角礫岩)と断層で接する駿河層群(丹沢層群から土石流で堆積した礫層)林道は荒れているので、車でゲート近くまで行くのはやめた方が良い | 断層の北側の洞にある滝は、丹沢層群を浸食して流れる |
- 駒門風穴
富士山からの三島溶岩流の途中にできた溶岩洞穴(溶岩トンネルの天井が陥没)である駒門風穴に立ち寄る | 中に入ると涼しい(13℃) |
天井には溶岩鍾乳石。側壁には肋骨状溶岩が明瞭に見える | 枝穴の床には波状紋(縄状溶岩の波長が大きいモノ) |
枝穴の行き止まり カマボコ形の天井と平らな床面 | 餅状溶岩は、上から固まっていない溶岩が落ちたものだろう |
- 景が島 屏風岩
景が島の下流にある屏風岩にも立ち寄る | 愛鷹火山からの安山岩溶岩流が、ゆっくりと冷えて、柱状節理となった。(看板には、富士山の玄武岩溶岩流とあるが、勘違いと思われる) |