静岡県地学会東部支部主催のジオツアーに参加して、富士・富士宮のジオポイントを巡検してきました。以前に、単独で巡ってきたポイントですが、地学会の正会員の先生方のお話を聞くことができ、新たな知見をくさん得られた有意義な巡検でした。(以下のブログには正しく理解できていない記述もあると思いますが、笑い飛ばしてください)
富士山南西麓の基盤には古富士火山が入っているが、その上に大渕溶岩流が広く入っている。水神溶岩流も大渕溶岩流の一部の可能性もでてきている。 | 西岸の河原にも同じ溶岩流が露頭している |
浸食(?)して崩壊した溶岩流末端には、スパイラクルの断面が見られる | 大渕溶岩流の下には古富士泥流が見えるか。境界付近には炭化した木片も見つかる。水神溶岩流は、斜長石の斑晶が特徴 |
- 蓬莱橋の溶岩流
蓬莱橋の下流に露頭する溶岩流は、手前が大渕溶岩流(?)で、奥の崖が外神溶岩流と考えられている。 | 肉眼でも確認できる大き目の斜長石の斑晶が特徴だが、水神下の溶岩流よりも大きい |
浸食された末端が見えている溶岩流が外神溶岩流で、緩い節理が見えるし、水平に噴出したスパイラクルの断面と考えられる穴も見える | 河原には、岩淵凝灰角礫岩が転がっている |
- 白糸の滝
新装なった白糸の滝全景。古富士泥流のすぐ上の溶岩流が白糸溶岩流1で、その上の白糸溶岩流2との間の隙間から、湧水が流れ落ちる | 古富士泥流は、土石流と違って層状を示す。 |
白糸の滝の上に、”お鬢水”と呼ばれる湧水が昔の滝壺に湧いている | こちらは白糸溶岩流1に相当する |
お鬢水の近くから、白糸の滝の芝川本流の川が落ちている | 昼食を摂った空き地から、富士山が見えた。(かつての滝展望台は、5月末頃に完成の予定) |
- 陣馬の滝
猪之頭にある陣馬の滝は溶岩流に触れられる滝 | 基盤には、古富士泥流が入る |
赤く見えるのは、新富士火山の溶岩流が来る前の、湖沼に堆積したローム層(固結してなくて、炭化した木片が見つかるそうだ) | 古富士泥流のその上の溶岩流の隙間から湧水が湧く。ここの溶岩流は猪之頭溶岩流(?)で斑晶(鉱物)が見られない |
- 奇石博物館
最後に奇石博物館で、珍しい鉱物や化石などを見学。これは石膏双晶 | スコレス沸石 |