牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

大島ジオツアー 2日目

大島ジオツアーの2日目は雨で始まりました。島のガイドさん(西谷さんと島田さん)に島内のジオポイントのほとんどをガイドしてもらいました。わがままなツアー一行の希望に対応して頂きありがとうございます。天候が安定している2,3月にまた伺います。

  • 早朝の散歩

いつものように、早起きして近くを散歩しました。

元町港の岸壁から、三原山を見ると厚い雲に覆われている大島に流された源為朝の館と伝えられる場所に建つ赤門


1338年の噴火で、海までたっした溶岩流が、天然の桟橋となった長根崎。上部はクリンカー柱状節理の発達途中で冷却されたのか



  • 赤禿

海岸近くにあった側火山の火口から激しく噴き出した熱い溶岩のスコリアが降り積もった丘スコリアの崖に這うスギ?


真っ赤な壁遊歩道沿いに咲くツルニンジンみたい花(薄い紫色)



  • 大島温泉ホテル近くの露頭

降り積もったスコリア・火山灰が層を成している中間層には、鍵層となる神津島からのテフラ(838年)が1cmていど挟まれている。細かくて、柔らかいので、バッタが卵を産み付けた穴も見える



三原山の山頂口に着いた時は、山頂が見えた。写真を撮ろうとしたら、霧に包まれていきました縄状溶岩。方向がまちまちなのは、ここらで複数の溶岩流がぶつかったと考えられる


岩塚の間が割れて、中から溶岩が滝のように流れ出した跡大蛇のような溶岩チューブの下部の天井が崩れた


ススキの根に寄生するナンバンギセル激しい雨となりシェルターに避難したら、ミスジマイマイがお出かけのようでした




この後、雨が止みそうにもないので、山頂は断念。その代わりに多くのジオポイントを訪れることが出来たので、ラッキー。雨宿りした山頂口のジオパーク展では、坂本さんの被災体験なども聞くことかできました。

  • 筆島海岸

筆島は、大島で最も古い筆島火山の周囲が侵食されて、根の部分が海中に残った。海岸の崖は筆島火山の浸食された残骸だが、大島火山の岩脈が数多く貫いているらしいが、曇り空で良く見えないオタイネに建つ十字架と碑


火山灰の縞々の地層火山豆石と呼ばれる直径数ミリの小石が火山灰層に見られる


今も波や風雨による浸食が進行中のようです火山灰層の上に飛んできた噴石がめり込み、周囲の火山灰層だけが侵食されました。その後、めり込んでいた噴石が取れたようです



  • 波浮港

波浮港は、マグマ水蒸気爆発でできたマール(火口湖)の一部が、元禄の小田原地震の大津波で火口壁が崩れて海とつながった。その後、湾口を広げて港として利用を始める。火口壁に囲まれて、風に強いので、古くから港町として栄えた。波浮の路地


伊豆の踊り子が泊まったとされる旅館火口壁を上り下りするために作られた石段り急な坂道



  • 砂の浜(さのはま)

黒い溶岩(玄武岩質)が砕かれてできた美しい黒い砂浜に白い波が打ち寄せます。ガイドさんお勧めのポイント、アイスクリームを諦めて行った甲斐がありました沖合には、利島が見えます。黒い砂浜・白い波・赤いスコリア



  • 地質大切断面

道路拡張工事中に、火山の中身が現れた。約1万5千年分の噴火による降下火砕物(スコリア・火山灰・風化した火山灰または腐植土)が互層となって積み重なる。600mの長さで、100層ほどが露頭している


緩やかな曲線は褶曲ではなく、火山灰などが地形に沿って降り積もったもの不整合も見られる。土砂崩れがあったのか?



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