牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

宝永山 巡検

シルバーウィークは、4連続ガイド(ジオと仏)で声も枯れてきましたが、多くの観光客にガイドできたので達成感があります。

最終日は空いたので、富士山ではなくて宝永山に登りました。体力的には、山頂は無理でも宝永山まではなんとか登ることが出来た。五合目の駐車場には富士登山のマイカーもたくさん集まっているが、この時期は山頂は氷点下なので充分な装備が必要。宝永山も風が強く持っていったもの全て重ね着して耐えた。

  • 宝永山 赤岩

夜明け前に富士宮登山口を登り始め、第一火口縁で日の出を待ちましたが、雲に隠れて焼けることはなく赤岩もきれいな赤がでなかった宝永山からの帰りに第一火口縁から赤岩を見る。黒いスコリア層が宝永噴火。赤褐色の層がそれ以前に富士山から噴火した火山灰


第三火口縁から見る赤岩が分かりやすい宝永山山頂の御殿場側の急斜面をトラバースして赤岩に近づくがここまで。これが古富士泥流の源流の残りとなるのだろう


富士火山の火山灰や小石が層状に積み重なっている転石が残る所どころに古い層が顔を出す



  • 十二薬師

宝永山の馬の背から富士山に大きく穴をあけた宝永山の第一火口壁が見える第一火口壁の上部には、割れ目噴火の岩脈が山頂に向かっていくつも伸びる。宝永火口の噴火によって、露頭したテフラが侵食されて地下の岩脈が残った


第一火口壁の上部には、富士山山頂からの降下スコリア層と溶岩流が積み重なる岩脈まで近づくことは危険なので望遠で撮影。厚さはどのくらいだろうか?



  • 火口

第一火口と第二火口の重なり。第二火口より後に第一火口が噴火したのが分かる第一火口壁には富士山からの溶岩流の重なりが近くで見られる。溶岩の単層と単相の間はクリンカー状になっていて、草が生えている


第一火口底近くに積もるスコリア丘 第一火口の噴火の最後に放出された溶岩のシブキが積もったスコリア丘の右が火口底。最近まで雪解け水が確認できたそうだ


火口底にはスコリア・軽石の他に火山弾が無数に落ちている。リボン状をした火山弾も見つかるスコリア丘の上に鎮座する大きな火山弾


第二火口の草紅葉 この辺が森林限界第三火口を見下ろす


第一火口壁に見られる雪解け水の跡(画像の中央)火口底にも湧水が溜まることもあるようだオンタデは枯れて草モミジを形成している。第一火口底に残る一株のフジアザミ



  • 村山の溶岩露頭

下山しても昼飯前なので、村山のふたつの露頭を探しました

村山の道路際にある採石場に、村山溶岩流が露頭する。その下には、村山降下スコリアが少しだけ見えた。もうひとつのアア溶岩流露頭は林の中らしいが、夏草が邪魔して分からない

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