富士宮への道祖神の伝播ルートを分析するために、富士川の上流にあたる南部町・身延町の道祖神分布を調査する必要を感じた。ネットで調べたら、50基ほどの道祖神の存在が明らかになったので、調査を再開する。早川町にもいくつかありそうだ。
南部町の道祖神
身延町の道祖神
大城川の左岸にある湯平の集落はずれのT字路・東に、祭壇を設けて、双体(全裸!?・摩滅・握手・破風)が祀られている。
湯町の道路沿いの崖に、祭場を設けて、石祠がある。正面の蓋に[道祖大神]が刻まれているので、石祠道祖神であろう。
宮木中村の公民館北の辻に、五段の祭壇を設けて、石祠(唐破風)が祀られている。中には何見入っていない。
下伊沼の火の見櫓下に、三段の祭壇を設けて、二基の丸石が祀られている。手前像-小さな球石・奥像-楕円体の丸石。上の石段前面に[道祖神]と刻まれている。
中山の集落への細い道を登っていく。家は崩落していて、人は誰も住んでいない。かつてお堂があった平地の端に、双体道祖神[左神-合掌?・右神-?)が祀られている。元住民の方が片付けに来ていて、道祖神の保存について、少し話した。
西島・下の防火水槽奥に、祭場を設けて、三基の石造物が祀られている。中像-双体(摩滅・左神-合掌?・右神-?)
西島・上のデイサービス前に、コンクリの祭場を設け、文字碑[道祖神]が祀られている。
猪の目入りの道祖神のある集落への道は、全面通行止めで断念した。
伊沼の道祖神社を探したが、同定できなかった。
アプローチの大変さから、数をこなすことは難しい。のこり5回ほど通わなくてはなるまい。