島田市の山奥にある千葉山・智満寺の鬼払式の撮影に出かける。細い山道で初めての土地なので、午後4時に着いたが、さすがに誰もいなかった。様子がわからないので、明るいうちに着いたのが幸いして、ロケハンはできた。5時間以上も待つのは大変だったが、それほど寒くはなくて幸いだった。
長くてきつい石段を上った茅葺の山門(江戸期)には、仁王様がにらみを利かせる | 信心からの参拝ではなく、撮影のために来たよそ者を問いただすようだ |
重文の茅葺の本堂をはじめとして、山中にお堂がたたずむ | 手水舎の下には、金魚が眠っていた(これは暗くなってから時間つぶしに撮影) |
7時過ぎから、人があっまってくる。(祭りが始まるころには、須弥壇前は満席となる)2時間も本堂内で、十一面観音の前立の前で、静粛な時間を過ごすことができた | 15分おきに、太鼓と鐘が打ち鳴らされて、少しずつ高潮してくる(試し撮りに、頼朝杉で作られた弥勒菩薩にカメラを向ける) |
試し撮りで、不動明王 (山奥にもかかわらず、立派な本堂と多くの素晴らしい仏像が大切に護られている) | 9時過ぎにご住職による読経が始まる。観音経と読経に合わせて、杖のようなもので床をついて調子をとる。 |
参拝者には、額に厄除けの法印が加持される | 額に押してもらったが、そのままお風呂で洗い流してしまったので、厄除けにはならない。元三大師の魔除けのお札を求めてきたので、大切にしよう。 |
お堂内のすべての明かりが消され(スマホも厳禁)、暗闇の中で太鼓と鐘が乱打されて、お堂内には緊張感と恐怖の気持ちが高揚してくる。10分ほどしたら、今年は、西から鬼が松明を持って、本堂に入ってきたようで、少し明るくなった。 | 赤鬼・青鬼・白鬼が、須弥壇前で松明を振りかざして、参拝者を脅す |
この後、参拝者の中に鬼たちが分け入って暴れるようだが、外で撮影したかったので、出させてもらった | 観音経の法力により追い払われた鬼たちが、本堂の扉を開けて逃げ出す |
鬼の勢ぞろい | 追い払われた鬼たちは、松明を参拝者の前に投げ捨てて、改心して福鬼となる |
投げられた松明を魔除けにしようと、参拝者が奪い合う | |
撮影メモ 一脚・フラッシュなし・ピント固定 |