牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

川名 ひよんどり

お正月の楽しみは、静岡県西部の無形文化財を見に・撮りにいくことが定例となっている。今年は、2年続けた寺野のひよんどり・つながりで、川名のひよんどり(火踊り)に出かけた。

初めての土地なので、明るいうちに早めに到着した。新東名のスマートICから近く、走りやすい道で、駐車場も広いので安心して来れる。福満寺八日堂(薬師堂)の本尊は、薬師如来坐像で、井伊家と関係がある。薬師如来の前には、鏡餅(せんべいと呼ぶ)が献上されている。(終了後、参拝者に配る)


近くの川で禊をしてきた若衆と年寄衆が、堂内で押しくらまんじゅうのようにして、体を温めているの?”場あきょう”と歌うタイトボシの捧げる大松明の火を受け入れることで大人の仲間入りを許される若衆(ヒドリ)。注連縄を腰に巻く。


今回は、24mm/F1.4の単焦点レンズの置きピンで狙う。ひょんどりの一番の見ものだが、撮影場所が狭いので場所どりが鍵となる

松明の火が薬師如来に献じられた後は、堂内で舞が始まる。小さなゴザを神職が囲むが、その外側に幸運にも場所が確保できた。まずは、大禰宜と小禰宜が、翁面をつけて禰宜の舞で、五方を浄める小学生による順の舞


別の小学生二人による順の舞おんばの舞を演じるのは、現役女子大生


はらみの舞を演じるるのも、現役の女子大生稲の霊を宿して大きくはらんだお腹をさすりながらの名演技


片剣の舞真剣ではないが、剣を出して激しく舞う


薬師如来の前に奉じてあった注連縄(稲叢)を体に巻いた若者(稲の霊)が豊作を願って舞う。同じ所作で五方に舞うことで、徐々に神罹りのようになる


両剣の舞注連縄を両肩に巻き付けて、両稲叢の舞を演ずる


豊作を祈り、堂内を暴れまわる。手にした香芝で叩かれることで無病息災となる

マネキが獅子を呼び出し、マネキに鎮められた獅子は薬師如来の前で寝てしまうマネキが観衆の頭をさする


僧侶と禰宜たちが、堂外で、伽藍鎮めの儀式を行って舞は終了となる再び堂内で、お鍬さまを太鼓に打ち付けながら、田遊びを行う


おぶっこ宿の主人に背負われたおぶっこさまが、無言で堂内の隅で立つおぶっこさまに汁かけ飯を進上した後、参加者一同に汁かけ飯をふるまって、ひょんどりは終了




基本的にフラッシュは使わなくても撮影できる。24mmでは、近すぎるが、F1.4の実力は捨てがたい。置きピンをもう少し手前にすべきだった。一脚でブレを軽減した。

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