仏の里美術館のガイド有志で、静岡の仏像拝観ツアーにでかけた。最初に静岡市文化財資料館(浅間神社境内)で開催されている建穂寺の仏像を鑑賞。建穂寺・観音堂と坂ノ上・薬師堂に立ち寄る。
- 建穂寺・観音堂
近くにあった建穂寺という行基再興といわれる古くて大きな寺が、明治3年の火事で焼失。救い出されていた諸像を安置するために、昭和50年に、地区の人々が建てた観音堂に62体もの仏像が守られている。(桑原の薬師堂と似たような境遇)
観音堂全景(撮影している余裕が無かったので、前回訪問時の写真を掲載) | 前立の十一面千手観音立像(秘仏は8月5日にご開帳される。前立は平安時代とみられるが、秘仏は桃山時代と新しい。) |
- 坂ノ上・薬師堂
藁科川の中流にある坂ノ上地区の薬師堂が建てられ、近くの山の上にあったお堂から薬師如来を移し、別のお堂に祀られていた仏像15体も併せて祀る。 | 薬師如来坐像と合わせて16体すべてが静岡県の文化財に指定された。 |
特別に許可を得て、内陣の諸像を撮影させていただいた。 | 薬師如来に眼病の平癒を祈り、歳の数の目が描かれたものが奉納されている |
薬師如来は平安時代か? | 他の仏像(如来・菩薩・天部・神像と多様)は10世紀の造立とみられている。ひなびてはいるが、いい表情をしている |