文化財等救済支援員として、静岡市の建穂(たきょう)の公民館で開かれた仏像梱包の研修会に参加しました。
- 観音堂の仏像群
明治の火事で焼失した建穂寺の観音堂(山の上にあった)から助け出された数えきれない(50体以上)ほどの仏像が、地区の人々によりひっそりと護られています。 | 山上の観音堂への参道に置かれていた丁仏(六地蔵)も、今の観音堂の裏に移された。 |
今は無い建穂寺の山門にあったといわれる仁王像(像高3m)も、観音堂に移された。吽形 | 阿形 いずれも江戸時代の作と考えられるが、いいお顔です |
本尊は秘仏(8月9日ご開帳)の千手観音(桃山)で写真だけだが、前立の千手観音を拝観できる | 胎蔵界の大日如来坐像(平安〜鎌倉期) |
不動明王二体は県指定文化財 こちらが鎌倉期 | 不動明王 平安期 |
- 建穂寺跡の見学
建穂神社・旧建穂寺への参道・ここに山門があり、参道の両側には21もの僧坊があったと伝えられる | 建穂神社拝殿裏の本殿 |
急な山道を登ると、墓地があり | 山頂近くに、観音堂の遺跡らしきものが残ります。一時期は茶畑であり、今は杉が生えている |
- 仏像の梱包
午後は、阿修羅などの美術品輸送にたけている運送会社の美術品担当者による仏像の梱包技術を勉強 | 災害などで、仏像などを安全な場所に移す際の技術を教わったが、実際に梱包できるには経験を積まなければ無理 |