ガイド仲間で、岐阜と名古屋の円空仏を拝観してきた。 円空さんは、江戸時代(1632年生まれ)に美濃国で生まれ、諸国を遊行して、生涯に12万体もの仏像を彫ったといわれる修行僧。現存するのは、約5340体。
-羽島・中観音堂
円空が生まれた地と伝わる羽島上中町中にある観音堂。受付がお昼休みだったので、外で待つ。観音堂内には、17体の円空仏が祀られているが、撮影禁止。堂外には、摸刻された仏像が多数並ぶ。本来は、雨ざらしされていたらしい。 | 集落を借景に摸刻の円空仏 |
資料館の護法神像はレプリカ(本物から作った鋳型でこしらえた樹脂の像に色を付けたもの | |
本尊の十一面観音(ヒノキ)は、像高 222cmの一木造りで、微笑をたたえたお顔が印象的 |
-長間・薬師寺
予約して訪れたが、不在のため拝観できなかった。 | 9体の円空仏が祀られているそうだが、ガラス越では何も見えない。入口にかけられている薬師三尊像の写真で我慢する |
-洞戸・円空記念館 山深い洞戸に向かう途中、沿道や堤防には桜の花が満開だった。
山奥にある洞戸にある高賀神社は円空ゆかり。神社下の円空記念館に、30体の円空仏を所蔵する。いずれも素晴らしい仏様だが、一木から制作された三体の十一面観音・善女竜王・善財童子が見ごたえがある。 | 展示室内は撮影禁止なので、資料室のレプリカを撮影 左端の宇賀神は、人頭蛇神 |
生徒たちが制作した千体仏も展示されている | そのほかにデフォルメされた狛犬4体も見事 |
-関・円空館
円空が入定したと伝えられる弥勒寺近くにある円空館には、36体の円空仏がある。 | |
自刻像ともいわれる善財童子、求めた絵葉書による |
-名古屋城・本丸御殿
名古屋城に立ち寄る。お堀の桜も見ごろ | 金シャチが光る天守閣 |
復元された本丸御殿に入場。表書院は謁見の間として使われた。 | 絢爛豪華な上段の間 |
-名古屋・荒子観音寺 小さな厨子に収納されていた千体仏(2.8cmの最少サイズ)を含めて、1255体の円空仏が、本坊に納められている。
最後に訪れた荒子観音寺の多宝塔 | 円空仏が祀られている本坊の入口に立つ摸刻の一木造りの三体像 |
山門の仁王像(321cmと最大)は良く見えない。説明でがまん 吽像 | 阿像 |
摸刻の観音像 | 円空仏彫刻の体験教室に参加した。こらちは先生で、出来損ないを直してくれる。 |
レプリカの円空仏 | 同じくレプリカ像 |