牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

滝山寺の仏像拝観ツアー

美術館の顧問先生にお出ましを願い、ガイド仲間と岡崎まで、新東名で出かけました。

滝山寺の仁王門は飛騨の匠の作で、重文に指定されている。こけら葺きの大屋根、ベンガラの朱が鮮やかで大きな門に圧倒される大屋根の垂木のひとつ(右端の黄色の断面を見せる)の断面は垂直ではなく、わざと斜めにしてある逆さ垂木(未完成に見せるため)


山門の左右には、仁王像が通るものをにらみつける



役行者が創建したとされる滝山寺の本堂は茅葺きの大屋根に覆われ、重文に指定される。

本尊は丈六の薬師如来坐像秘仏。不断は前立の薬師如来が立つ。大きな厨子の周囲には、月光菩薩日光菩薩毘沙門天不動明王が護り、更にユーモラスな表情・姿をした十二神将左側)と(右側)が立ち並ぶ

三代将軍家光の創建で、日光東照宮・久能算東照宮と共に三東照宮のひとつ。拝殿・中門・本殿などの重文が多い拝殿の背面の装飾はひときわ豪華



  • 宝物殿

運慶・湛慶親子が制作した三体の仏像が宝物殿に安置されている。いずれも素晴らしい仏像です。

帝釈天聖観音
三体ともに、後世に極彩色に塗られている。女性たちは帝釈天がイケ面なので、群がっている。本来は白象に乗るが省略されて立像になっている。第三の目が刻まれている。中尊は聖観音で、頼朝の等身大と伝えられる
梵天十一面観音
四面四臂の立像・本来はガチョウに乗るが省略されている。色白の背中は妙に艶っぽい小さな念持仏だが、ライトを上から照らすと慈悲深い穏やかなお顔だが、下から照らすと目が見開き厳しい表情に変わる。

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