春めいてきた好天に誘われて、中伊豆の巡検の続きを再開しました。大雪から10日近く経つのに、中伊豆はまだ雪景色が残っています。この季節、長靴は必需品ですね。長靴でももぐってしまい、冷たい雪が入ってきます。
- 冷川向 軽石層
前回目星をつけたポイントに納得できないので、再び確認してきました。
近くの農家のお婆さんに尋ねたら、やはりここが軽石の崖だった。(シダやコケに覆われて、[伊豆の大地の物語]の写真のように白くはないが。最近、他の人も訪ねてきたそうだ) | 沢の奥に洞窟があるというので雪で倒れた竹藪をかき分けて確認してみました |
洞窟内部は白いシルト層を手掘りして人が立ったままで進める。とてもきれいな地層が見えて、大収穫。お婆さんに感謝。 | 崖の軽石層より上の層になるようで、細かい火山灰が層になっている |
シルトの粉を”突き粉”といって精米に使ったり、台所のクレンザーとして使ったそうだ | |
- 姫の湯断層
昭和5年の北伊豆地震で活動した北伊豆断層帯のひとつ | 宅地の石垣が約50cm右横ずれ断層により、食い違ってしまった |
- 筏場
狩野川台風による鉄砲水が、カワゴ平火山のラハールが堆積した山を分断・崩壊させた | 筏場砂岩層を探したが、[伊豆の大地の物語]の写真の露頭は見つからない。聞いたら、もっと上流らしいが、路面凍結が心配なので断念。写真は筏場対岸の露頭だが、下層が砂岩に見える |
- 梅木のシルト岩
梅木の神代の湯より上流の川にシルト岩が水に洗われてきれいに露頭 | 固結は完全ではない |
- 日向火山?
ゴルフ場近くにある早霧湖は谷をせき止めた人造湖 | 爆発角礫岩の地層は見当たらないが、火山弾らしものが転がってた |
早霧湖の南にある直径500mほどの窪地は、活断層によるものか、日向火山のタフリングか断定できないそうだ