牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

中伊豆アドベンチャーツアー

中伊豆エリアのジオガイドさんの案内で、筏場・貴僧坊のマニアックなジオポイントを巡りました。昨日も雨上がりの中で下見したり、何回も下見してくれたのでもスムーズに観察できた。

いつもと違い蛇食川側から入った火砕流堆積層(3200年前のカワゴ平火山の噴火)の崩壊現場。狩野川台風の鉄砲水で、ここにあった山の中央が流されて、抜けてしまった簡易的なふるいにかけた軽石をワサビ田に敷くそうだ(今まで、園芸用の軽石採取だと思っていた)


蛇食川の上流の左俣の沢。軽石火砕流の谷が沢水で浸食されて小さな滝となる。角礫も挟まる落合近くの河原に、炭化木らしきものの破片がのぞく


大きな黒曜石や流紋岩が点在する浸食谷の上部。流紋岩や黒曜石はカワゴ平火山の盛り上がった溶岩ドームが吹き飛んだ破片が土石流として流れ下ったものだろう左の洞では神代杉が機械掘りされた跡が残る


火砕流(火山灰・軽石層)の間に、土石流が挟まる。土石流の右端には炭化した木片も挟まる。上部の火砕流層にある窪みは浸食された谷を埋めた土石流なのか?蛇食川沿いの林道の露頭には、橙色のテフラの上に白いパミスが挟まる。カワゴ平のパミスにしては薄すぎないか?



姫の湯の南西に見える金毘羅山(337m)山頂には金比羅神社が建つそうだ。海も見えないこの地に建つのは、ワサビを江戸に船で運んで儲けた商人が建てたのではないかと妄想した山頂より60m低い急傾斜地に、とつぜん岩脈(デイサイト)らしき露頭が出現(地元では、柱状節理と呼ぶようだが、どちらかというと板状に近い)



柱状節理らしきものも見えるが

露頭は崩れやすく、アクセスが急傾斜で、そのままではジオツアーには使えない。山道を切り開いてくれてあるので、小さくてもよいので観察場所が欲しい

  • 姫の湯ケーブ

姫の湯断層近くの大見川岸の私有地に手掘りの洞穴があります。カワゴ平の軽石火砕流の台地の下を掘り進んだ跡。何のために掘ったのかナゾ?


最初の支洞の行き止まり。赤く焼けた火砕流二つ目の支洞の途中には、直径60cmほどの表面が黒焦げた幹が埋もれている。削った跡があり、中は茶色なので神代杉と言ってよいか。樹の奥には低くて狭い洞窟が続くがここまで


主洞の最奥部。洞窟から出たら、カメラもパーカーも火山灰だらけアドベンチャーツアーの反省会はモダンな蕎麦屋さんで、地ビールと中伊豆ワイナリーのワイン(車なので、指をくわえているだけ)ソバはわんこそばのように、三口くらいで食べられる量で、食べ終わる頃にまた茹で立てのソバを好きなだけ食べられる。



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