牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

金山城址-1(神島の城山説)

畠山国清鎌倉公方足利基氏を迎え撃つために、急いで築いた三つの山城(三津城、修禅寺城、金山城)の内の金山城は、 神島の城山と小室の城山(棒石山、石とり山とも云う)の2説がある。

太平記や豆州志稿には、金山城址は、[小室の城山]とある。 近年、静岡古城研究会は、金山城址は[神島の城山]であると提唱している。今日は、神島の城山を踏査して、城郭の跡を見てみる。

棒石山(標高 120m, 小室-金山城)と城山(標高 338m, 神島・金山城
今日は、城山(神島・金山城)を踏査してみた。
山麓には、凝灰岩の石丁場跡が残る。
ロッククライミングのゲレンデは賑やか
城山と葛城山の登山道の分岐
地蔵菩薩の石仏が祀られている。
まずは、分岐を城山に向かう。
尾根登りが始まってすぐの左の高地が西出城跡
本曲輪の下の狭い曲輪がA地点か?
本曲輪に相当する場所だが、狭い。
本曲輪すら南に伸びる尾根を辿ってみる
この先は、ロッククライミングの崖につながっているようだ。
岩虎口手前の堀切
横からの堀切
岩虎口
巨岩を削った狭い虎口を通ると上から狙われる。
詰曲輪
山頂の高地が見えてきた。
山頂の案内板
田方平野の展望
北城
南城

神島の城山が金山城址であるという説には、史的伝承や遺物は全く残っていない。 古文書や書物にも記録が無い。 山城に必要な水や食料の補給確保には難がある。 短期間に、大規模の城を築くのは無理がある。 とのことから、【伊豆の郷土研究 第27集・金山城はどこか】の著者は神島の城山説は否定さぜるを得ないと記している。

城山は火山の根であり要害としては申し分ないが、山城の構成要素の二つ(水の確保、食料の補給)が欠けている。城山に比べて棒石山は見劣りがするので、城山説のほうが見栄えが良いことから、一般に定着しているのではないかと思う。

3D-金山城跡-1

VIRTUAL SHIZUOKA 静岡県 富士山南東部・伊豆東部 点群データの LPデータ オリジナル・グラウンドデータとオルソ画像データを利用して、QGISで加工 qgis2threejsで3D地形図を作成

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