牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

戸倉城跡

清水町の本城山を山城として、後北条氏が築城した徳倉城跡を二日かけて踏査した。

大手口はどこか?

戸倉城跡の看板の地図では、大手口は本城山の西にある狭間あたりとなっている。
その狭間では、左の丘が水神社、右の丘が摩利支天曲輪。武田方と対峙する目的から、この付近が大手口なのだろう?
摩利支天曲輪から本城山の前衛(西曲輪あたり)が見える。
摩利支天曲輪から北西を望む。

八幡神社~西曲輪

本城山の西麓には八幡神社がある。
本城山の南西に伸びる尾根は、笹薮になっていて踏み跡はとぎれとぎれにある。折れている笹を頼りに、稜線をたどると、小さな曲輪が現れる。
曲輪を降りると、稜線を横切る堀切が現れる。
深い堀切を横断して、稜線を東に進む。
西曲輪の手前にも堀切
堀切から西曲輪を見上げる。
西曲輪から堀切を見下ろす。
小さな西曲輪だが、石積みの跡が残る。かつては、ここに八坂神社の鳥居と石祠があったようだ。
西曲輪東の尾根を下り、鞍部に廃金毘羅堂が現れる。
廃金毘羅堂からは、遊歩道が整備されている。急登のヤブコギは断念して、遊歩道を辿る。

本丸

戸倉城の本丸は、本城山(標高75m)の山頂に位置する。キノコ型の展望台がユニーク。
螺旋階段を登る。
360度のパノラマから、北西の南アルプスの白い峰々(左から、上河内岳・聖岳赤石岳・笊ヶ岳・荒川三山・塩見岳
おとといの新雪が雪煙となって舞っている。
本丸の南西にある大石は、天狗岩とよばれ、見張り台として利用されたようだ。今では、木々が茂り、展望は無い。
東曲輪はヤブコギで急斜面を登りかえして見つけたが、写真を撮るのを忘れた。

もうひとつの大手口?

戸倉城跡の看板の説明では、本丸への登り口は龍泉寺の西側尾根あたりとされている。看板の地図には、搦手とある。城を守る味方の登り口であり、武田方が攻めてくる大手口方面を搦手から攻めるための下り口であったりだろう。
龍泉寺は、居館跡に建つようだ。
龍泉寺の墓地の石段を登ると、南西の稜線に、遊歩道が現れる。こちらが本丸に登城する大手口に相当するのでは?
稜線を進むと、廃金毘羅堂からの遊歩道と合流して、本丸に向かう。

その他

狩野川柿田川の合流点に、川曲輪があった。柿田川の台地にあった泉頭城の船着曲輪と船で結んだ。
本城山の北西尾根の先に、大堀があったが、痕跡は見当たらない。
西曲輪と本丸の鞍部の北洞には、石丁場跡と空堀のような堀が残る。
本城山の北側登山道には、若山牧水の歌碑が建つ。

3D-戸倉城跡

VIRTUAL SHIZUOKA 静岡県 富士山南東部・伊豆東部 点群データのLPデータ オリジナル・グラウンドデータ(las. 50cmメッシュ)を利用して、QGISで地形図を作成し、qgis2three.jsで3D地形図を作成しました

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