牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

天子山の火口跡を探す

修善寺の南の狩野川と大見川の間の丘陵地には、標高608mの天子山を山頂とする山塊がある。100万年前~40万年前に噴火した陸上大型火山のひとつと考えられている。地質図幅[修善寺]を見ると、山頂付近に火口跡らしきものが示されているので、山歩きをしてきた。

天子山

狩野ドームの駐車場に停めて、歩き始めの林道沿いに露頭している地層が天子火山由来の安山岩か?
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林道から登山道に入ると、ほぼ稜線の直登となる。痩せ尾根ではなく、踏み跡がほとんど無いので、気を付けないと道に迷う。
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427mの小ピーク
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470mの小ピーク
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524mの小ピーク
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火口跡付近に近づくと、尾根の北側が急峻になるので、火口壁に相当するのだろう。
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登山道に大岩の転石が露頭する。火口壁の溶岩流の痕跡であろう。
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幅5mほどの巨石
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山頂が見えてきた。
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三角点のある山頂はすこしだけ天井が空いている。木々の間から、修善寺方面が垣間見えるが、展望は良くない。
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三角点があり、明るいので休憩には良い場所だ。
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北に周回するルートを辿ったが、踏み跡がかすかで、谷筋に誘導されるので、安全を見て退却した。古い火山なので、火口壁の痕跡はほとんど見当たらなかった、
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狩野川の露頭

狩野ドーム東の橋上から狩野川上流を見ると、河原に白黒の層をなした露頭がみえる。
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上流に行くと、黒っぽくなる。
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下山後、ジックリと観察してみた。下の白い地層が白浜層群で、
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上が天子火山の溶岩か?
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河原に降りるには、ヤブコギとなる。
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狩野城址

風が出る前の早朝に、狩野城址のある山地を空撮してみた。
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午後から時々突風が吹き始めたので、空撮の続きは次回に持越。

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