川根本町の徳山神社に伝承されている徳山神楽の撮影に出かけた。鹿ん舞いで、その存在を知り、ぜひ見たいと思っていたが、たまたま都合がついた。しかも天気が良くてラッキー。
徳山神社の小さな境内(初めてなので下見しているうちに、行列はコミュセンを出発してしまった。残念) | 徳山神社の拝殿では、神事の始まりとして、神前の舞が神官によって神楽の前に舞われ、東西南北と中央の五方を浄める。この後、神事が執り行われて、御祭神たちを呼び寄せる。午後4時過ぎ |
- 順の舞
神事が終わって夕食の休憩の後に、順の舞から神楽が始まる。榊を手に五方を舞う。 | 拝殿の左隅で撮影場所を確保する。カメラマンは少ないが、撮影に適した場所が限られるので注意。(一脚で狙う)お囃子はこちらで |
- 四座の舞
巫女姿の小学生四人の二組で、かわいらしく舞われる。盆踊りにも参加している子供たちもいるようだ。 | 雅やかな京都の文化が伝わる素晴らしい舞いが伝承されている |
この地区の子供たちだけでは伝承できないので、近くの地区の子供も協力しているとのこと | 舞いの途中に、旋回する姿が美しい |
- 神饌の舞
神官が舞いながら、五方に神饌(米と塩)を撒く | |
- 三宝荒神の舞
三宝荒神になぞらえた太刀を帯びた神官三人が、舞う | 途中で手にした花筒の中から、紙吹雪を散らすのが華やか |
- 天王の舞
徳山神社の摂末社の四祭神を表して、舞う | |
- 五躰龍の舞
五人の中学生が、木・火・土・金・水の五神の融和の姿を舞う | |
- 中入り
ここで中入り。境内では素朴な仕掛け花火が喜ばせる。 | |
- 火の舞
二人の若者による火の舞 | 一脚で、0.5〜0.8秒で火を流す |
燃えるたいまつを両手に持って勇壮に踊る | |
腰を落とすと演者の姿がぶれないので、もう少し長く開けられる | 燃え残った松明は火除けのお守りとして持って帰る |
- 四座の舞
中学生四人による舞 | |
- 八幡の舞
神官姿の四人で舞われる | 小さな弓から放たれる矢を拾おうと子供たちが身を乗り出す |
- 八王子の舞
小中学生女子による最後の舞 | 八人が丸く輪を作って舞う。伝承を背負った誇りをもって生きてください |
- 宇受売・翁の舞
女郎と旦那のもどきとして、男女のユーモラスな掛け合い | 子供たちがはやす |
- 恵比寿・大国の舞
恵比寿さんと大国さんに扮した二人が面白おかしく鯛ならぬご祝儀を釣る | 途中でお菓子をまくので、子供たちが待ち構える |
お菓子を拾おうと、子供たちが拝殿に集まる | |
一番盛り上がる時間帯 |
- 太刀の舞
神鈴と太刀を持ち、勇壮に踊る | |
- 湯の舞
湯立神事と同じで、大きな釜で沸かした熱湯を、笹束と藁束でかき回す | |
熱湯を浸した束を神官から受け取り | 撒き散らかした熱湯にあたると無病息災とされる |
- 大弓の舞
お仕舞として、大弓の舞が奉納される。神官の放つ弓を魔除けとして拾おうと残っていた人が集まる | この神楽を奉納した後、神送りの神事を行い、終了となる。午後9時過ぎ |
撮影後、塩郷の吊り橋付近で天の川を撮影しようとしたが、上空は薄い雲がかかってしまった。