牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

大鍋の神楽

台風一過の田方地区は大変なことになっている。まだ全容が明らかではないが、浸水被害と土砂崩れが各所であるようだ。 縦貫道とR136は通行できるので、河津町・大鍋の神楽の撮影にでかけた。 雨の可能性もあるので、子守神社(ねのかみ)の神楽殿前にブルーシートをかけての上演となったので、客席側が青かぶりしてしまった。Nikフィルタをいくつか試してみた。

大鍋地区は幸い、被害はなかったようだ御神楽奉納が終わった後の子守神社。神楽殿は石段下にある
神楽の舞い手たちがオハライをうける。神職は保存会の役員が代わりを務める。祓い主による芝踏舞一つ一つの舞は25分~45分と長い。その間に、幣束・鈴・神酒・太刀などを持ち換えて、五方に舞う
緋袴の巫女姿をした男子による巫女の舞 しとやかな足運びでゆったりと舞う
面をつけて、腰を低く前かがみで終始舞う御姿舞(御祭神の大国主命の姿を表現しているのでは)舞の中で、指で法を結び・解く。(終始、前かがみの姿勢で舞うのは体力がいるそうだ)
鳥兜と翁面をつけて翁舞翁舞が終わると、一旦休憩。みんなで集まって昼食を摂る。部外者にもいろいろともてなし・おせっかいがあり、お相伴にあずかった。
午後の部は天狗舞猿田彦)から再開。天狗舞までが、[法の舞]といい、舞の中で法印を結び・解く猿田彦の足運びは力強く行う
恵比寿舞からは、[道化の舞]と呼ばれ、足運びは厳格ではなくなり、娯楽性がある鯛を吊り上げ、にんまりとする恵比須様
子供たちが集まってきて、稲荷舞が始まる。狐の面をつけておどけて舞う。足運びも独特で狐を表現する。(狐面の目は小さく、舞い手は周囲が良く見えないそうだ)五方に魔除けとなる矢を放つと、子供たちが取り合う
子供たちが三宝に載せた宝珠を欲しがる狐から護る。きつねと子供たちの争い宝珠を取り上げた狐は喜んで舞をつづける
棕櫚皮の帽子と山の面をつけて山之神舞。舞の後半で、餅を五方にまく。子供に還った大人も混じって、餅とお菓子の奪い合い段ボール箱をかぶったり、持ち上げて拾おうとする大人も参戦
楽屋を撮影させてもらった。囃子手はいくつかの楽曲(同じようで聞き分けできないが)を終始演奏する楽殿の中央にある諸道具(面や持ち物)面は県の文化財に指定された際に、新調したもので、古い面は神殿内に収蔵してあるとのこと
以前は各舞の間に舞われていた巫女舞も最初と最後だけとなった御神楽終了後、巫女によるオハライを受ける


大鍋集落の人々で受け継がれ、守られている小さな秋祭り。集落や関係者が総出で楽しんでいた。部外者も受け入れていただき、ありがとうございます。

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