牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

下田巡検の下見

再来月に計画している巡検の下見を下田で実施。巡検の際はスタッフとして行動するので観察できない可能性があり、今日が本番のつもりで観察した。

  • 爪木崎 タカンバ

遊歩道からタカンバを望む熱水変成の現場での解説が楽しみ 亀裂の中にさまざまな鉱物が見られるのでルーペは必須



  • 須崎 恵比寿島

露頭D近くのSE−4ユニットの下部には凝灰質砂岩と礫岩の互層が積み重なる露頭−BのSE−3ユニットの凝灰質砂岩


千畳敷から見上げるとSE−1を水中土石流のSE−2が覆う露頭Aの陸側のSE−3には不思議な断層がいくつかある 平行葉理の層の間にZの小さな断層


ここにもZの断層ここは更に複雑な断層


陸側の漁港西の露頭中の自破砕溶岩に見られる亀裂が三次元ジグソーパズル状組織か?お弁当タイムは漁港西の突堤で。対岸の崖が素晴らしい



白浜層群の石灰質・苦灰質石灰岩 北(左)から南(右)への流れを示す斜交層理が発達する底棲動物の生痕化石


風食で孔のあいた石灰層海食台に見られるバフンウニのような化石


生痕化石を見るならばここが一番小さなホタテのような二枚貝の化石


神社下のきれいな石灰岩


海食台に転がる巨石の中のふたつの石が津波石だと推定されている 上部にフジツボやヤッコカンザシゴカイの遺骸が見られる 満ち潮で反対側から離れての撮影ができなかった鍋田浜のきれいな白浜石灰岩



  • 田牛 龍宮窟・サンドスキー場

龍宮窟の磯には、今年の夏ごろから砂が押し寄せてきて、砂浜に変わった。夏の間は静かなビーチと化したそうだ白浜層群の凝灰質砂岩の崖 面なし断層とは、どれを指すのか?

サンドスキー場に砂が吹き寄せられている安息角30度 背後の崖には、自破砕溶岩と水中土石流堆積物が露頭する軽石凝灰岩を切り出した石丁場跡


離れ島の下部には水中土石流の跡が露頭龍宮窟の外壁は凝灰質砂岩と水中土石流の互層。互層の下部は、珠状のペペライトが充填する。両側にはAタイプ(左)とBタイプ(右)の岩脈が貫入する


左のAタイプの岩脈 貫入面が滑らかで、明瞭な急冷縁と柱状節理が見られる互層の右側はBタイプの岩脈が貫入(貫入面の近傍に、自破砕溶岩状の角礫岩組織やペペライト組織を持つ) 小さな枕状溶岩が玉ねぎ状に風化している



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