下田の巡検の二日目はスタッフとして参加。記録係りと安全確認を担当しつつ、理解できなかった点を確認し、撮り残しを撮影。下田地域の地層にだいぶ慣れてきた。
- 大浦湾の津波石
海食棚に転がる巨石のほとんどは、陸側の崖の水底土石流堆積物が崩落したもの | 津波石は、崩落した巨石が安政東海地震よりずっと以前の津波で潮間帯まで運ばれ、安政東海地震の津波で持ち上げられて、今のところまで移動し、右の大きな水底土石流の根に阻まれて止まったと考えられる |
- 田牛 龍宮窟・サンドスキー場
超広角レンズで、面無し断層(海食された穴の左上あたりのいくつもの筋)を撮影 | 砂浜に寝転んで、❤の天窓 |
サンドスキー場の砂に残る生痕化石 | 水底土石流の地層にできた割れ目に貫入した液状化した水底土石流?(水蒸気も関係している?聞きそびれた) |
砂を運ぶ波 | 凝灰質砂岩に貫入するAタイプ岩脈 |
- 須崎 恵比寿島
SE-4の水底土石流堆積物の下部には、砂泥互層が隠れる。その下の凝灰質砂岩がSE-3か? (海底での地殻変動が穏やかな時代から、激動の時代に変わった?) | SE-3の凝灰質砂岩の層を、SE-4の水底土石流が流れた際に、SE-3の上面を削ってできたチャネル構造(凹凸) |
SE-3の凝灰質砂岩をスプーンで削り込んだような小さなスランプ褶曲が見える(ソールマークの方が適切では?) | ここの切れ込みが何であるか確認しなかった |
SE-1の千畳敷には、二つの断層線が走り、潮目が違うようだが、干潮の方が良く分かる | 半島側の玄武岩質安山岩。この下部にSE-4があるはずだが、接触面は隠れている。枕状溶岩・自破砕溶岩の露頭の右下には塊状の溶岩も見える |
- 柿崎 弁天島
石灰質・苦灰質の白浜石灰岩には、そこらじゅうにウニの生痕化石が残る。貴重なジオ遺産の保全が必要 | 斜交層理も見える石灰質砂岩の層に何やら石仏のようなものが見える。宝珠を抱えたお地蔵さんに見える? |
- 板見白浜漁港の露頭
B地点の枕状溶岩露頭 原田層凝灰質砂岩に斜交して貫入したと記述されているが、上面にはなにも残らないので貫入と言えるのか? | C地点 貫入した玄武岩岩塊 |
凝灰質砂岩を覆う玄武岩溶岩 接触面にはペペライト化した玄武岩 | |