牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

下田巡検

狩野先生のテキストとカメラを片手に、下田の巡検にでかけた。解説があると読み解きがしやすくなる。分からないことが多いが、テキストを参考に、自分なりの理解をしてみた。2月の巡検時に確認したい。

  • 三穂ヶ崎の露頭(A)

三穂ヶ崎の祭祀遺跡に使われたという海食洞の中が露頭(A)と思われる海食された火山角礫岩の洞窟


石英の大きな斑晶を有するデイサイト質の水中自破砕溶岩 なぜこれだけ白いのか?白浜層群・原田層の白色凝灰岩層が火山角礫岩に挟まれる


三穂ヶ崎の先端三穂ヶ崎の北側には波食・風食された白色凝灰岩層



  • 板見漁港

露頭(B)右下部の緩傾斜した凝灰質砂岩に貫入して積み重なった暗緑色玄武岩の枕状溶岩 気孔中にモルデン沸石があるというが、見落とした。露頭(C)下部の凝灰質砂岩を覆う自破砕溶岩の中には、枕状溶岩もいくつか浮いている。急冷縁と放射状節理は見つからない

自破砕角礫岩と凝灰岩の間には、珠状のペペライトの層が入り込む露頭(D)付近 凝灰質砂岩と自破砕溶岩の層がここにも続いている


これより北の露頭(E)には渡れない突堤から露頭(E)付近を遠望する 磯釣りでは尾の浦と呼ばれるが、国道からでないと入れないようだ



  • 武山 よだれ岩

ペリー艦隊来航記念碑から見る寝姿山(見えているのは武山)の西に突き出ている岩稜がよだれ岩旧道の峠道を探して、狭い岩稜を渡って見えてきたよだれ岩 流紋岩が熱水変成して、カリ長石を含むので赤みを帯びている


よだれ岩トップから、武山方面を振り返るよだれ岩トップから眼下の下田の街を見下ろす 目がくらんだり、強風が来るとまっさかさまに下まで落ちる




旧峠道は、下田城に続く道を登り、ロープウェーの下あたりの右手に右後ろ方向に伸びる細い山道がある。途中道がなくなるが、峠を目指してヤブコギ。

  • 須崎 恵比寿島

恵比寿島では、白浜層群須崎層が4つの岩相と層序を観察できる。須崎層は、東北東・西南西走行で、北に15〜20度傾斜している。下位の地層は島の南東側に上位の地層は北西側に分布する。

最下層となるSE−1ユニットが露頭する千畳敷の海食台に潮が上がってきている海食台の陸側にSE−1ユニットの波食されなかった上層部が露頭 軽石凝灰岩と凝灰質砂岩の平行葉理が綺麗 上にはSE−2の角礫岩が覆う


小さなスランプ構造 液状化によるものか?


岩礁に映る青空

露頭(A)SE−2ユニット 安山岩角礫岩の水中土石流の堆積層で、礫を含んでいるが上方細粒化を示す露頭(A)近くの断層?


SE-3ユニットの凝灰質砂岩層斜交層理も含むが、チャネルやスランプ褶曲は見つけられなかった


露頭(C) 下部のSE−3ユニットと上部のSE−4ユニットの境界にチャネル構造が見られる

露頭(D)SE−4 凝灰質砂岩と礫岩の互層 礫岩層には、水流により礫の扁平面が一方向に向いたインプリケーションが見られる水中土石流の跡は、逆級化層理を持つ層もある


漁港西の露頭 自破砕溶岩と枕状溶岩が混在 SE−4ユニットが堆積したのちに貫入した火口付近の岩脈と考えられるそうだ三次元ジグソーパズル状組織を持つ自破砕溶岩



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