静岡県地学会東部支部主催の三島ジオツアーに参加しました。北風が吹き抜ける三島市街を、地学の師と、一緒に走り回りました。今日のテーマは三島市街に残る石灯籠の観察です。たくさんの石灯籠の石材・石工・震災との関連などです。
始まる前に大社にお参り | 大鳥居を入って右手に”たたり石”の看板のある石は間違いで、淡島さんのある一角の石が本物とのこと。看板のたたり石は、東海道の真ん中にあったものをここに移した。どちらも御殿場泥流の転石 |
大鳥居の後ろの大きな常夜灯(竿はバチ形)は安永二年造の安山岩。北伊豆地震の際に転倒 | 神門前の石灯籠(竿が円柱なものは時代が古い)宝永八年造で、長岡凝灰岩中部層だが、安政地震で破損し、修理されている |
六所王子神社には古い石造物が残されているが、こちらの御神灯は安山岩質。火袋は球形で開口部も小さいので壊れにくい | 日隅神社の常夜灯は大社に在ったものを移した。壊れた火袋は小室石で造り直された |
祐泉寺の常夜灯の中台からは上は欠けていて、近代的な電燈がついている | 祐泉寺に残る市ヶ原廃寺の塔の礎石(御殿場泥流の大石) |
三島には石倉が10近くあるが、その内の一つで、大井凝灰岩が使われている | 間眠神社入り口左の常夜灯は、長岡凝灰岩上部層だが、傘と火袋が失われている |
間眠神社の鳥居にぶら下がる注連縄は重いので、鳥居が傾いてバランスを取るようになっている | 赤橋西の裏町脇の秋葉山常夜灯 長岡凝灰岩・上部層が使われている。上には小さな祠、隣には消火栓と、火伏はバッチリ |
蓮聲寺太子堂の石碑には三島玄武岩(気泡がほとんど無い)の小堰石が使われている | 三ツ石神社は、源兵衛川の中に残る御殿場泥流の石があったことからつけられた(どの三つか?) |
三ツ石神社の常夜灯 信州高遠から移住した石工・北原平吉作 | 西見付の秋葉神社には旧東海道を照らした常夜灯が移されている |
若宮神社に移された天神社の階段には、皆沢の若草石が使われている | 若宮神社には6つの石灯籠がある。破損した火袋の修理に、北江間で採れたデイサイト質安山岩が使われている |
別の石倉 | 楽寿園にあった七面大明神は、今では七面堂として本覚寺境内に移された。石灯籠は長岡凝灰岩・上部層 |
富士山の三島口登山道のあった芝岡神社の常夜灯 | その隣の浅間神社の常夜灯 |
まだまだ紹介できない石灯籠がたくさんあるが省略。