牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

南伊豆エリア

町こん伊東のジオツアーに参加。南伊豆エリアの徹底探索というテーマで臨んだが、あいにくの天候で、消化不良。でも大勢のジオ仲間と楽しい2日間を過ごせました。
南伊豆の地層は、1000万〜100年前の海底火山の①火山灰・軽石の堆積岩、②水底溶岩流、③水底土石流がほとんどだが、南崎火山と蛇石火山が100万年〜20万年前の陸上火山)

強風の中、石廊崎先端に向かう石廊崎神社は、大きなタフォニの窪みにすっぽりとはまって建てられている。土台には、伊豆の七不思議のひとつである帆柱が見えます



海底火山から噴出した溶岩が水冷破砕して堆積した地層(白く見えるのは同じ溶岩だが、破砕された時の破片に相当し色が薄くなる)


波が高いので、湾内の岸近くを二人乗りのシーカヤックで近接して探索海底火山の火山灰・軽石が堆積した地層に走る断層




  • 逢ヶ浜

エビ岩: 夜明け近くに蒸し暑い宿を抜け出して、スローシャッターで撮影舅岩と雀岩 いずれも、海底火山の水底土石流の堆積岩


岩脈の右側と堆積層の隙間に貫入した部分には細かな柱状節理が水平に発達
放射状の柱状節理は、推定土石流の堆積層に貫入した岩脈の複合体が、上と四方から冷やされてできた。その後、球形に近い岩脈の半分は波で浸食されて、断面をあらわにしている。海食台にも柱状節理の痕跡が見らる



  • 石部の棚田

強風のため、代替案として、石部の棚田のジオ探索蛇石火山からの伏流水を田んぼに引いているが、石垣には蛇石火山の柱状節理の溶岩が利用されている。蛇石火山の下には古い海底火山による不透水層がある。


桜餅の葉は、こんな低い桜の木の柔らかい新葉を使う



  • 千貫門

海底火山の根の真ん中が海食されてできた穴。雲見の浅間神社の鳥居に見立てたところから、”せんげん”→千貫となったという節や、見る価値が千貫にも値することからとみ言われています千貫門の右の基部にも小さな海食洞


海岸側の崖には熱水が昇って、変質・変色した鉄分が赤や黄色に見える崖の延長か?




時間的には少し早いが、曇り空の為か少し開いたユウスゲ。中旬の夕方が見ごろとのこと


ユウスゲ公園のなだらかな丘は、周囲の海底火山とは違って、陸上で噴火した南崎火山。海側から見える下部は海底火山の火山灰の凝灰岩。中段から上は、赤いスコリアの堆積層

一日目の宿泊は、弓ヶ浜にある休暇村南伊豆。夕食前には、地元の方も招待して講演会を開催。
主任研究員による[南伊豆のふしぎ]と題したジオパークの講演。山陰海岸ジオパークの今井ひろ子さんの特別講演というおまけまで。自身のジオパークとの関わりを、パワフルな語り口で披露された。

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