牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

川奈の海岸線ジオクルーズ

伊豆高原ジオパーク研究会主催の[川奈の海岸線クルージング]に参加して、海からのジオを観察した。黄砂の影響で富士山は見えなかったが、ほぼナギで海岸線近くまで、漁船を操船してもらい、じっくりと観察できた。

クルーズ 川奈港から手石島

ベタナギの川奈漁港
横磯の上に切り立った崖に露頭するのは、白浜層群の汐吹崎玄武岩類。
姥子窟と御船岩。姥子窟には古墳時代の祭祀遺跡があったらしい。現在は、道は手前で通行禁止となっている。
海食洞の右手には、天狗の鼻と与望島が浮かぶ。与望島の手前の小さな岩の上に、日蓮上人の像が立つ。

海食洞の右には、黄色く変色した岩脈が見える。
海食洞と岩脈を横から見る。

手前が与望島で、奥が天狗の鼻。以前は、間を船が通っで、間通島ともよぶらしい。
与望島

神浦南の海食崖
干潮時間なので、汐吹岩(小さい三角形の穴)は潮吹かない。

汐吹崎の沖合に浮かぶ手石島が見えてきた。
手石島の中間に、海食された穴が高い位置にある。

陸からは見えない景色。
手石島を北から眺める。

手石島の西から陸繋島らしいものが伸びる。円礫ではなく、角がある礫のようだ。
船はここから引き返し、川奈崎に向かう。波もうねりも無し。

クルーズ: 手石島~川奈港

手石島から川奈崎までは少し沖合を進み、遠望を楽しむ。汐吹崎(小さな山が扇山展望台)と背後の山
川奈の町の上に、小室山が見える。大室山よりも大量の溶岩を流して厚い溶岩台地をつくり、その上にスコリア丘が噴出したので、傾斜は30度よりも緩い。

川奈崎の上に顔を出す小室山と扇山(側火山?ドーム?)
川奈崎の先端が見えてきた。地元では、神崎(かんざき)と呼ぶらしい。上に灯台の上部が見える。

神崎の先端下部
神崎を東側から。海食洞がいくつもある。

神崎とスズメの間にはゴロタ浜がある。ここがイシトリと呼ばれる築城石の採石場跡か?
スズメと呼ばれる磯釣り場

小室山の溶岩が海に流れた場所
素晴らしい地形が続くが、立ち入りは困難。

小岬の左手がオソロシと呼ばれる磯場か?
細かい収縮節理が見える溶岩流

ゴロタ浜に立つピナクルは侵食に耐えた岩脈だろう。

馬の背(まのせ)
ながはまの磯浜

赤色に酸化したアカネの海食崖
ナガハマの上のゴルフ場内にこんもりとした林がある。この高まりの成因は不明らしい。

鵜根と呼ばれる離れ岩
別の角度から。海鳥の糞で白くなっている。

クラブハウス下あたりの海食崖は、梅の木平火山の溶岩流か?
太い柱列のように見える海食崖

ナミダカ手前に、梅の木平火山(右側)と川奈南火山(左側)が接する崖が見える。
川奈南火山の下部には、クリンカーらしい赤色の地層が見える。

少しだけ顔を出すナミダカでは、高い波が立つ。
ナミダカの先端

小松根か?
幅が広い長作も川奈南火山の溶岩流

長作を過ぎると、三ノ原北火山の溶岩崖となる。二つの大きな岩脈が並ぶ。
二本の岩脈が重複する。

ゲタ根の幅広い岩脈も重複岩脈だろう? 以前、この行き止まりまで来たことがある。
ゲタ根の南の磯浜には、侵食された岩脈が列状にピナクルを形成している。

三ノ原の揚水機場が見えてきた。現在は、ここに立ち入ることはできない。
三ノ原からは、沖に出て川奈港に引き返す。右手前の崖が、梅の木平火山の溶岩台地。その奥が払火山の溶岩台地。先端が大室山火山がつくった城ケ崎

梅の木平火山の溶岩台地の上に大室山が顔を覗く。
神崎の北側の海食崖

網代の砂浜。昔はここが風待港だった。

川奈崎灯台

川奈崎の灯台までは行けることを知ったので、ついでに立ち寄った。ゴルフ場の北端にあるが、途中から刈られた笹薮の上を歩いて到達できた。
ゴルフ客がいないことを見計らって、撮影した。スマートな灯台だ。

神崎南東の磯場・スズメに行く磯道を探したが、ゴルフ場の立入禁止の看板があるので、断念した。他の磯場も同様なので、あきらめよう。

網代から神崎

網代の砂浜。白浜層群の砂浜と違って、白砂ではない。
夷子神社

神崎北のゴロタ浜には、矢穴石が点在する。

川奈崎海岸の空撮

神崎手前のゴロタからTOして、小室山と川奈崎海岸を空撮した。

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