牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

伊豆八十八ヶ所霊場巡り-13(第四十七番~四十九番)

5か月振りに、霊場巡りを再開する。天城峠の凍結、道祖神追加調査、河津桜渋滞、他で霊場巡りをする余裕が無かった。もうすぐ夏になり、熱中症のリスクを避けて、どこまで進むかは未定だが、涼しい日を狙って続けたい。

第四十七番・保月山・龍門院

前回まで進めた第四十六番・米山寺から歩き始める。荒増あたりの稲生沢川周辺の田園風景を眺めながら歩く。
どの水田も田植えが終わったようだ。

相玉の庚申堂前から苔むした石段を登る。
踊り場に、六地蔵

小さな平地に、龍門院(曹洞宗青面金剛明王)が静かにたたずむ。青面金剛明王を本尊とするので、庚申堂でもある。今は、無住で、人も来ないようだ。
境内には大イチョウの木があり、奥には金剛不動明王堂がある。

第四十八番・婆娑羅山・報本寺

報本寺がある加増野への長い道のり、途中の擁壁に這う植物のアートを鑑賞しながら歩く。
加増野の集落のはずれにある急な石段を登る。

石段の途中が直角に曲がる踊り場、そこに六地蔵が待つ。
苔むした参道と石段の上が本堂。

広く明るい境内に報本寺(臨済宗・聖観世音菩薩)の本堂が建つ。ご住職が草取りをしていた。
苔と石のお庭が見事。

境内には、天然記念物の枝垂れ桜。洞ができているが、枝ぶりは元気そうだ。
境内端の崖に生えるオガタマの木は、国内で3本の指に数えられる巨木らしい。

ご住職が本堂裏手の洞窟に案内してくれた。江戸時代に、凝灰質砂岩の崖を手掘りで採石した跡らしい。
ノミ跡の残る洞窟の正面・左・右に祭壇を設け、それぞれに三十三観音の石仏が祀られている。こちらは正面。観音菩薩以外にも不動明王如来も祀られているようだ。

左面
右面。中には信者が処分に困って置いて行った石仏もあるそうだ。

洞窟入口右手には、弘法大師の石造物が祀られている。

第四十九番・神護山・太梅寺

加増野から引き返して、横川の太梅寺(曹洞宗地蔵菩薩)に着くと、急な石段が待ち構える。
石段左手に六地蔵地蔵菩薩が数体まつられている。
更に急な石段が続く。
創建が1046年と古い寺らしく、凝灰質砂岩の石段は角が取れている。

広く明るい境内の奥に本堂が建つ。
本堂右手のヒバの老木は、幹が変形している。

立派な鐘楼
境内から横川の集落を展望できる。

幕末から明治にかけて南伊豆で活躍した石工の清助さんが彫ったやさしい顏の地蔵さん
新緑の植物を髪飾りに

沿面距離 18Km を、約5時間で歩きました。

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