牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

淡島 研修

ジオガイド仲間の研修に参加して、淡島のジオと生態を観察した。

淡島

開始早々は小雨だったが、淡島に着いたら止んでくれた。ヤマザクラで白く化粧した島。
対岸の金桜山もヤマザクラ見ごろ。淡島と重寺の間の[しまあい]を回遊するマグロやイルカを追い込んだ場所に相当する。
アシカショーの広場の背後に岩体が露頭する。

島唯一の湧水
湿気の多い周辺には、地衣類が覆っている。(仏の里美術館の十二神将の岩座に描かれているのは、この地衣類といわれる)

島を一周する遊歩道からは、ジオと生態がよく観察できる。矢穴石がいくつも見られる。
岩脈の一部が開削されて露頭する。

特殊潜航艇・回天を発射し・回収するための海軍桟橋の遺構。往時は、橋脚の無い特殊な形状をしていたとのこと。
潮間帯の岩に生息するクロフジツボ

大きな貝が、巻貝を捕食中
矢穴の残る石。淡島は火山の根で、内部には柱状節理が発達しているので、大きな石材は得られない。船で摘み出すには、適していたので、石丁場が多い。

タフォニと風食?
風食または海食されて、パイプラインのような空洞ができている。

クロフジツボがびっしり
銭願石と呼ばれる崩れた柱状節理

神楽石。おおいかぶさる岩が御獅子のように見えるから。
マカキの墓場

汐をかぶる大岩の上部には、塩類風化の初期を観察できる。
矢穴石。切りだしの途中で、あきらめたようだ。

鍛冶小屋と呼ばれる釣り場。かつては近くで、石切の金具を製造した場所らしい。また、切り出した岩を船積みした場所でもある。
遊歩道に覆いかぶさる海食崖

遊歩道の上には、岸壁が覆いかぶさる。
崖中のわずかな土を求めて、ヒトツバが生息する。

縄文海進時に波蝕されたものであろう。

矢穴と割れ
ペンギンの赤ちゃんの散歩

せっかくの機会なので、淡島神社に参拝する。
亀岩の上に鎮座する大黒天の兄弟

日光浴中のマムシを避けて進む。
石段と自然石の参道を辿ると、山頂の淡島神社に着く。

境内にも大黒天が祠内に祀られている。地元漁師らが崇敬するのは弁財天(今では、杵島姫命が御祭神に替えられた)だが。山頂には、平安時代後期の遺跡(土師器)が見つかっている。
本殿前の絵馬掛所には、ラブライバーの絵馬も多い。

平沢の磯観察

研修場所を、平沢のマリンセンターに移動して、人工的な磯場での生態観察。ちょうど干潮時間帯なので、かなり引いていた。
人工的な浜辺に生息する二種類のノリが縞模様を見せている。上の黒い帯と下の緑色の帯で、潮間帯を棲み分けている。
磯に浮かんでいたマメホンダワラ(海藻類は、根から栄養を取っているのではなく、広げた葉から日光と栄養を摂る。付着している岩から根が離れても生息でき、流されて他の岩に再び、根で固定するそうだ。
ヒロメ(食べられるそうだ)

何か?の卵が入っている袋
講師の先生に聞いたが、忘れてしまった。

オオヘビガイ
口から粘液をひものように出すオオヘビガイ

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