静岡県地学会東部支部の巡検に参加して、富士山南麓の溶岩流に見られる溶岩樹形等を観察してきた。
- 丸火自然公園
駐車場に削られた大渕丸火溶岩流の断面が露頭(AD850-920, 気孔も斑晶も少ない緻密な玄武岩溶岩) | 横から見る。上面はアア溶岩のクリンカーで、ガサガサの隙間に根を生やして樹木が成長 |
少年自然の家前の溶岩球−1 | 溶岩球−2は半分に割られている |
人工の池 富士見湖 | 近くの溶岩塚(?)から富士見湖を見下ろす |
富士見湖周辺の溶岩原にはたくさんの溶岩樹形が見られる | 管状(?)溶岩樹形 |
溶岩樹形の側壁には肋骨状溶岩が見える(取り込まれた樹木が燃焼した高熱で、固まりかけた溶岩が再溶融してできたしわ) | 抜けられるし、溶岩棚・肋骨状溶岩が見えることから、溶岩トンネルのようにも見える |
越前岳を西側から望む | |
遊歩道にはシュンランが顔をもたげる | |
- 東臼塚溶岩流の溶岩樹形群
林道と送電線が交差するあたりは、東臼塚南溶岩流(AD870)が小天狗溶岩流(BC150)の谷を埋めた地形で、大きな溶岩樹形が無数にある。これは不動型溶岩樹形 | |
蟻塚状溶岩樹形 | スケール代わりに立ってもらう |
横から見る蟻塚状溶岩樹形 | |
周辺には、名前のついていない溶岩樹形が数多く見つかる | |
- 十里木氷穴
氷穴は狭くて床が凍っているので、少人数しか入れない。待っている間に、周囲の地形を観察(この方向が鑵子山溶岩流を噴出した鑵子山) | この窪地は、溶岩トンネルの天井が陥没したものか? |
前日の雪が残る階段を使って、溶岩樹形の竪穴を降りる(内部で横臥型溶岩樹形が交差する複合型溶岩樹形) | 内部はほぼ氷点下で、床はつるつる。ツララと氷筍ができている。天井には溶岩鍾乳石・壁には肋骨状溶岩 |
氷穴の反対の洞窟 | |