牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

[ジオサイト]白浜・下田エリアの下見

下田生まれ・育ちのおじさんをナビゲータに誘って、下見に出かけました。快晴の一日、下田はやはり南国のようでした。

  • 白浜神社裏手の露頭

白浜神社の裏手の崖に、1000〜200万年前に浅い海の海底火山の噴出物と、そこから浸食された土砂、石灰岩(サンゴや貝殻でできた岩)からなる【白浜層群】の地層が露頭しています。白浜層群は、伊豆半島の広い範囲に分布しているそうです。

南の海から神様が来たので、鳥居は海に面した岩の上にあります軽石や火山灰が堆積した凝灰質砂岩が白くまぶしい


波や風による浸食で露頭している二枚貝の化石が見られる


露頭近くに落ちていたサンゴの化石



  • 爪木崎 俵磯

スイセン祭でにぎわっている爪木崎の西側に俵磯という名前の柱状節理があります。

スイセンの群落アロエの花も彩に


俵磯の柱状節理柱状節理は垂直に発達しており、六角形だけでなく、五角形に見えるものも。あんこ入りもありますね


紺碧の空に、白亜の灯台親子のドッグ岩 白く見えますが、探してください




  • 須崎 恵比寿島

島は短い橋で渡ることができ、遊歩道を一周すると崖に2種類の地層が見られます。

海底火山の火山灰が、白や灰色の美しい縞模様を見せている角張った石や岩を含む地層(海底火山の土石流が堆積)


自然の前衛芸術恵比寿島は、地殻変動により海底より地上に隆起した




吉田松陰が黒船乗船を企てた場所。
海底で堆積した地層が地殻変動で隆起して、それが波で浸食されて、今の形になっている。

弁天島全景窓のように浸食された内部は白色の砂岩


歩いて通れる海食洞(風が強いので、風食洞か??地層には、貝殻やフジツボの化石がたくさん見える


近くの松陰神社の横に、ピンクの地層が



  • 田牛 竜宮窟

サンドスキーで知られる田牛には、竜宮窟と呼ばれる海食洞があります。

海食洞の天井の一部が崩れ落ちて、直径50mほどの天窓が空いています。干潮時には、窟の中に入れます。(後から知ったが、ポットホールもあるとのこと)上から見ると、ハートの形に見えます


海食洞の入口の穴から、神子元島の前を進むタンカーが見えました洞窟の壁は、海底火山から噴出した黄褐色の火山礫が層を成しています




  • 弓ヶ浜

番外ですが、ジオサイトの情報を得ていた、弓ヶ浜の露頭を探索しました。柱状節理は見つかりましたが、ステキな地層を見つけることができませんでした。

美しい砂浜の弓ヶ浜の左手に、ごろた石の浜がありますその奥に、横に発達した柱状節理がありました。盥岬か逢が浜の方にあるのか?



−陽光が降り注ぐ、浜で逆光の練習

田牛の浜で


弓ヶ浜で




下見は十分、本計画を立てられます。乞うご期待。

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