牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

ジオ納め: 原保の温泉スタンド & 大見城址

今年の後半はジオで忙しかった。ジオ納めに、懸案となっていた中伊豆のジオサイトを訪ねた。

原保の温泉スタンドの源泉を探す

原保の温泉スタンドの井戸を探しに出かけた。
温泉スタンドの自販機の裏の小屋にボイラーが隠れていて、24.8度の源泉を50度に沸かして、販売している。この源泉の井戸を探してみた。
スタンドの西に見える小山ふもと(地蔵堂川の橋を渡った袂)に、井戸があると聞いた。
パイプ配管があるが、ポンプは無い。
地下から出ている4本のパイプが、左手の山に登っている。源泉の温度は低いので、パイプは当然熱くはない。採水地は、伊豆市原保字向山817-6とある。
竹やぶの中を登る4本のパイプ
竹やぶが開けた場所に、タンクが見つかった。これが貯泉タンクだろう。水圧を高めるために、高低差を稼いでいるようだ。
配管パイプ群の下部(橋の袂)に小屋と小さなタンクがあった。ポンプはこの中にあると推理する。
小屋の外には、2本のパイプが温泉スタンドの方に向かっている。
地元の人に聞くことができなかったが、小屋の中にポンプがあり、地下1000mの源泉をポンプアップして、2本のパイプで上のタンクに送泉して、そこから2本のパイプで配泉していると思われる。

大見城址

季多楽から大見城跡のある高台を見上げる。大見城は、標高220mの城山に立地し、戦国時代の大見氏が築いた山城です。コンパクトながら、山城の遺構が復元されています。大河ドラマのなごりか、よく整備されています。
登り口は2か所あるが、往きは諏訪神社口から登る。鳥居の右手に、斜めに上るもうひとつの道があるが、下りはローム層が露頭していて滑りやすいので注意。
諏訪神社側の登山道は、石段と木の階段で登りやすい。
50mほど登ると諏訪神社の建つ二の曲輪の平坦地に出る。
二の曲輪には、愛宕神社も建っている。
二の曲輪の西南橋には、攻めてくる敵を上から攻撃する虎口が設けられている。
虎口を避ける敵が本曲輪に攻めにくくするために、竪堀が設けられている。
急峻な竪堀を横断するのは困難となる。
本曲輪手前の西北には、本曲輪を守るための腰曲輪が設けられている。
腰曲輪は、南東端にも設けられている。
本曲輪に到着。
本曲輪は当時を再現して、樹木が伐採されている。
題目塔が祀られている。
本曲輪の北側の崖は切崖といい、人工的に急峻な崖が切られている。こちらから攻めることは困難となる。
切崖から、八幡・城と富士山が良く見える。
本曲輪の南には、天城山が見えるが、あいにく雲がかかっていた。
下りは、階段・石段の無い滑りやすい山道を下る。
季多楽の駐車場にある大見城址の地図

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