桜まつり(河津桜)の花見客でにぎわう松田町の町で、人込みを避けて道祖神を探した。
松田は、松田惣領、松田庶子、神山および寄(やどりき)の4地区からなるそうだ。寄地区は、川音川上流の山間部にあるので、今回の酒匂川沿いの道祖神分布調査としては優先順位を下げていて、調査は後日とする。松田惣領・庶子・神山地区の道祖神はそれほど多く無いので、前日と今回で調査は完了できた。
いよいよ、残すところは、山北町だけで、効率良く回れれば2回で済むだろう。
山北町に近いR246の山側にある山菜料理店[たかみ]入口左手に、4基の石造物が祀られている。右から二つ目には、双体(#18・
両神-合掌・角柱)
右には、双体(摩滅・破風・
両神-袖中拱手)山菜料理店は営業していないようで、廃墟のようだ。
クリエイト北のアパート・西北角に祭場を設けて、石祠(#5)が祀られている。
石祠内には、小さな双体(
両神-合掌)が納められている。
ゴミステーションの左に、道標のような文字が刻まれている。裏には[*供養*]と刻まれている。道標
道祖神(#9)としておく。
右手には、賽物に囲まれて石祠(
梵字が刻まれている)があるが、こちらは
道祖神ではなさそう。
新松田駅東の横断歩道東に、二基の石造物が祀られている。左像-大きな
堅牢地神、右像-双体(#1・唐破風・懸魚・気孔の多い石材・茶色カビ)
延命寺の駐車場入り口西に、モダンな双体(#8・抱肩握手の変形)が祀られている。
御殿場線の踏切南の理髪店南に、二基の石造物と賽物が祀られている。中像-石祠(#4)
石祠内に、小さな双体が納められているようだ。
桜まつりが開かれている松田山への登山口に位置するT字路・北東角の小屋右手に、三基の石造物が並んでいる。手前像-
秋葉山、中像-双体(#7・
両神-合掌・舟形)、奥像-双体(頭けずられ・
両神-合掌)
松田
庶子のT字路・東の祭場に二基の
道祖神が祀られている。左像-伊豆型?、右像-双体(#3・
両神-合掌・顏削られ)
松田惣領の橋北のT字路・北西角の空き地に、二基の石祠が祀られている。左像-石祠(#6・石祠内は空?)、右像-石祠(中は空)
神山清水の山王社境内右奥に、二基の双体が祀られている。左像-双体(摩滅)、右像-双体(#22・
両神-合掌)
神山中開戸の
阿弥陀堂の参道石段の左に、三基の石造物が祀られている。左像-双体(#23・摩滅)、中像-文字碑(?)、右像-判読
不能神山中開戸の急な上り坂の途中左手に祭場を設けて、双体(#24・
両神-袖中拱手・舟形・目鼻くっきり)が、臼や
五輪塔を賽物に添えられて、祀られている。
川音川・右岸の堤防上に、ブロックの祭場を設けて、七基の石造物が祀られている。右から3つめ像-双体(#20・袖中拱手)
松田惣領上茶屋の三叉路・北西角に三基の石造物が祀られている。左像-地神尊、中像-双体(#21・破風)、右像-石祠
立花学園西の小道、民家のブロック塀をへこませて祭場を設けて、五基の石造物が祀られている。左から二つ目像-双体(#11・
両神-合掌・目鼻くっきり)、右から二つ目像-双体(
両神-合掌・破風・摩滅・白カビ)
川音川・
文久橋北詰の十字路・北東角の民家下に、双体(#10・破風・摩滅・顏削られ・
両神-合掌)が石臼を台座代わりにして祀られている。
惣領町屋のY字路・東南角に祭場を設けて、四基の石造物が祀られている。左-石祠(中は空)、左から二つ目像-双体(#2・摩滅)、右から二つ目像-石祠(石祠内には小さな双体)、右像-双体(
両神-合掌・舟形)
川音川の堤防沿いに設けられた小さな公園では、
河津桜が見ごろ。
公園の一角に大きな石材を台座に、小さな双体(#12・ほほを寄せ・抱肩握手の変形)
松田惣領1100にあった石祠道祖神は、数日前に移転されたそうだ。移転されたとされる場所も探してみたが、見当たらなかった。