牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

宇久須 巡検

今週も忙しいが、空いている日は天気がいいので、伊豆ジオ遺産の取材を兼ねた巡検が進んでいる。戸田・土肥ときたら次は宇久須の番となる。

  • 夫婦滝

宇久須川右股の上流にかかる滝。県道沿いから見えるのでアクセスは楽々。どこが夫婦か良く分からない。主滝の左の崖に幾筋の水が落ちているがそれが雌滝か?ちょうど日が射しこんで、光芒が出かけたがイマイチ



  • 宇久須珪石鉱山

林道を歩いていたら、運よく管理人と出会ったので、採石場内の立ち入りを許可してもらい、じっくりと観察できた。天気も快晴で採石場撮影にはラッキー湯ヶ島層群の凝灰岩が地下のマグマからの熱水で変性している。鉱物が溶解している強酸性の粘土で[白粘]と呼ばれるらしい。(内部の鉱物が全て溶出してSiO2だけが残ったのが珪石となる)


上質の珪石は採掘されてしまい、平成20年に採掘は停止したそうだ今は採掘して貯蔵してある物を、下の工場で採石して細かいガラスにしている。この山が貯蔵分だろう


山頂に近い採掘跡には、太陽光発電所が稼働している広大な山地にいくつもの採掘跡が残る


上段の採掘場跡。一時期は、日本の板ガラス材料の8割が産出されたそうだ



砕石工場を見せてもらい、上質の珪石(多孔質でもろい)のサンプルもいただいた。

  • 赤川

珪石鉱山を上流とする赤川に降りてみたら、川床の石が赤く染まっている。仁科川の赤沢と同様に、珪石鉱山からのミョウバン成分が影響しているのだろう


  • 八木沢のサメ穴

丸山スポーツ公園の南端にある小山は大見凝灰岩で、中世はこの辺りまで入り江で海食された。その後砂州が伸びて、入り江は潟湖となり陸化した小さな穴の上部が樹木の影に隠れている



八木沢港から下村港に続く西浜を歩くと、ゴロタ浜の波打ちぎわの崖には細かい板状節理の軌跡安山岩の岩脈が海食された崖に露頭するこれだけ広範囲に板状節理が見られるのは珍しい


降下スコリアが再溶融したような下層を板状節理が覆う浜にも板状節理が露頭する



  • 通り粼

フィッシングパークに断って、通り粼を見た一周する遊歩道は途中で通行不能



中島寺近くの道祖神(石祠)中島 大川東岸の道祖神(石祠)


長藤の集落に至るきつい坂を、更に登って坂道の路傍の道祖神(石祠、以前は下の白山神社にあった?。祠内には縄文時代の石棒があったそうだが、今では丸い自然石が置かれている)小池の畑近くに道祖神(石祠 ドンド焼きにくべられて摩耗している)



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