牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

大室山火山ウォッチング

伊豆ジオパーク研究会主催のジオサイト地学散歩に参加しました。大室火山研究の第一人者である斉藤先生直々の説明を受けることができ、疑問点が少し解消しました。



大室山の東の山麓に、今から1200年前に噴火した神津島の火山灰が厚さ5cmほどに積もって露頭している場所があります。
白色の帯が神津島からの火山灰で、その上には黒土(腐植土)が堆積している。
火山灰の下にも黒土があり、スコリア丘を覆っている。火山灰にはガラス質の珪素が光って見える


  • 大室山

ジオを始めてから、もう3回目のリフト登山です。1月3日に、山頂からスカイツリーが見えたとのことで、鮮明な写真を見せてもらいました。今日は冬曇りで大室山山頂も寒かったけど、伊豆七島だけは良く見えました。

初めて、火口底に入りました。寝転がって上を見ると、火口縁が丸く見えるとのことですが、超広角レンズでないと無理です。とりあえず、パノラマで雰囲気だけを。
この火口底も噴火当時は、溶けた溶岩が湖のようになっていて、湖面はもっと高かったらしいです。噴火活動が沈静化すると共に、溶岩湖の湖面が低下して、今の深さで固定したようです。



火口の内縁には、キツネのお宿と同様な溶岩が残っています。火口底が低下する時に、火口縁に取り残された溶岩が固まったものだろうか?


特別な許可を得て、露頭を観察させてもらいました。

ここは個人の別荘の道路側の露頭です。もう一か所、きれいな露頭があったようですが、樹木に覆われて見ることができないそうです。大室山からの溶岩はここには流れてこなかったが、大室山からのスコリア(赤い帯)と溶岩の粉砕された砂(黒)が堆積した。その上には、近くの岩の山火山や川小平火山からの火山灰も堆積




  • さくらの里

穴の原溶岩トンネル。スコリアラフト
大室山の西側面の森山火口からの溶岩の層の上に、大室山本体からのスコリアが堆積し、更に岩室山からの溶岩流が堆積した。その後、溶岩トンネルの天井が崩落して、洞穴のようになったもの
公園内にはいくつかの溶岩が見られるが、このスコリアラフトは森山火口から流れてきたものらしい。公園を造る前は埋まっていて、整備工事の際に見つかったのだそうです。工事の際に、スコリアが見える面が削られた可能性がある。また、正面の溶岩面は流れてくるときにゴツゴツになった。左面は表面のゴツゴツの溶岩が剥離して、平滑な面が現れているそうです。

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