ガイド協会のスキルアップ研修【モデルコース E-2】に参加して、山焼き翌日の大室山と桜の里に出かけた。
- 大室山
黒こげの焼きプリン 今年はよく焼けたそうだ。焼けすぎて、リフト下のツツジの一部も焦げてしまった(朝は逆光がきついので、夕方に撮影)山焼きはカヤ場の生育を促進するために樹木をなくすことが目的で、700年前から始まった。(大室山全体のカヤから良質なカヤを用いて、やっと1棟分の茅葺屋根ができる。残りのカヤは、炭俵や飼い葉として使われた?) | 集合場所は赤鳥居前 ジオ看板が近くにあるので、そこでガイドが始まる |
リフト改札前の剥ぎ取り標本 池で採取したもの(大室山や城ケ崎の溶岩は、SiO2が54〜56%で、玄武岩質安山岩に分類される | 山頂は強風で体感気温は氷点下。お鉢の内側はアーチェリー場を除いて焼いた |
きれいになったトイレ 工事中に出てきたスコリア(赤い)を屋根の装飾に利用 | 大室山の山体はスコリアが降り積もってできたが、山頂遊歩道などに火山弾が露頭する |
落下して割れた火山弾? | 遊歩道に生息するオオバヤシャブシは焼かれないで残っている。(実を染料などに使う目的があったようだ) |
これも割れた火山弾? | 南側の側火口跡(噴火後期にガスが抜けた穴) |
新しい八ヶ岳地蔵 | 古いものは、後ろのコンクリート囲いで風化しないように保護されている |
三等三角点(三角点と刻まれた面が南を指す) 標高580m(比高 250m) | 強風に飛ばされそうになりながら、山頂から火口を見下ろす(火口の直径は250m、深さは70m)一周約1km |
大室山の森山から流れた溶岩流が天城火山のすそ野の谷をせき止めて、池を造ったが、人の手により干拓されて池盆地の水田となった(スコリアを大量に噴出した後、気泡が少なく比重の大きいマグマは山頂から噴出する力は無くなり、スコリアの壁を突き破って、森山や岩室山などから大量の溶岩流として流れ出した) | 五智如来地蔵?(螺髪・肉髷なので、如来。密教で5つの知恵(法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)を5体の如来にあてはめたもの) |
溶岩が露頭する小火口 カヤを焼いたので、地形が良く見える | 小火口が3つ並ぶ(小火口の縁に残る溶岩は、噴火中に溶岩湖を形成した溶岩がかさぶたのように残ったもの) |
リフトから安息角(約30度)の斜面を撮る | |
最後まで頑張ったが、強風で体が不調となることと、リフトが運休になる不安がいっぱいだった、実際のジオツアーの場合の判断は難しい(ふもとで、想像していた以上の強風・寒さだった) |
- 桜の里
桜の里に向かう道路には、岩室山(シャボテン公園)から流れ出した溶岩流が開削されて露頭する | 穴の原溶岩トンネルの天井は陥没(上層は岩室山の溶岩流だが、下層は森山からの溶岩流の支流と考える説がある。溶岩トンネルは森山溶岩流の方向に流れている) |
昭和52年の公園造成時には、スコリアと溶岩の荒れ野原だった。このスコリアラフトは重機で破壊されたために、中のスコリアが見える | 西側の平滑な面は、削られたか、削れたようだ |
東側のごつごつした面は、転がった時にまとった溶岩らしきものが見える | |
沿面距離−2.6Km,累積標高−110m