牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

富戸の浜

ジオガイドの仲間の希望があり、大潮間近の天気の良い日に、7年ぶりに富戸の浜南の撓曲にでかけた。
途中に潮間帯を歩く場所があり、汐が満ちる前に戻りたいので、撓曲までは一気に進んで、写真は撮らなかった。幸い、以前よりも潮が引いていて、歩いて渡れた。
戻りは、余裕を持って撮影できたので、ブログでは撮影順序を逆にして編集しています。

吉田海岸から富戸の浜へは起伏のある山越え。途中から三ツ石岬方面。風もなく、波も静か。眼下が吉田大根の岩脈島。その左手の石浜が富戸の浜。二つ目の小岬の先に、白く見えるのが撓曲付近。
漂着ゴミが散乱する富戸の浜(ゴミを除けて撮影)
吉田大根は岩脈の島
富戸の浜周辺は岩脈群が続く。崖側に重複岩脈のようにいくつもの岩脈が重なって見える。
石浜に可愛い動物がいた。
海側にせり出す大きな岩体は火道であろうか?
沖に向かって岩脈群が並ぶ
一色凝灰岩層を、三匹の巨龍のように貫入する岩脈群
転石には、水冷破砕岩も見られる。
一色凝灰岩層が露頭する。
フジツボやカキの化石片が砕屑性礫質石灰層に大量に含まれる。
きれいな平行葉理を見せる凝灰岩層
シルと見られる岩脈には、急冷縁が見られる。
潮間帯で摩滅されてきれいな模様を見せる凝灰岩
板状節理が発達した岩脈
岩脈
岩脈の下部に横に広がるシル
凝灰岩の磯場には、ポットホールが無数にできている。
ハートに見えるポットホール
岩脈
海食崖の下に、転落した鹿の骨が残る。
ゴロタの巨岩を乗越・くぐり・すり抜けて、ようやく撓曲に近づいた。
この地点から南の一色凝灰岩層が岩脈などに持ち上げられて、撓曲した。スケールとして仲間を入れてみた。
撓曲の左には、面無し断層が走る。
撓曲構造を、空撮して3D化しました。
撓曲の南に立ちはだかる小岬の海側は、ロッククライミングでなければ突破できない。海食洞も空いているが、滑りやすいヘツリで危険。泳げば、三ツ石岬までのゴロタにある岩脈三本に至るのだが、今回も断念する。
撓曲付近から、ゴロタと吉田海岸をふり返る。
吉田海岸に戻ってから、ドローンで、三ツ石岬まで空撮した。

富戸の浜から吉田に戻る途中、両足がつってしまい、仲間が持っていた常備薬とマッサージで何とか歩けるようになった。水分不足で熱中症にかかったようだが、助かった。

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