牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

小山町・御殿場市の道祖神 追加調査

曇天の午後、思い立って小山町の不明だった道祖神を探しに出かけた。

小山町道祖神

吉川静雄著[富士山麓道祖神]には、湯船の公民館横の大石の上に双体が祀られていると記されている。過去に3回ほど探したが見つからなかった。今回は、公民館近くでおしゃべりをしていた昔の娘さんたちに、聞き込みすることができた。その公民館は古い公民館のことで、今は取り壊されているとのことだった。だいたいの場所を教えてもらい、歩いて探したが見つからない。

諦めて、坂道を登りかえしていたら、畑の傍に白く光る石造物を見つけた。この畑が以前は公民館があった場所だった。大石の上に双体道祖神が移されていた。
寛文十二(1672年)と刻まれているので、静岡県の中で最古の道祖神となるようだ。両神の間に、[妙法蓮華経]と刻んであり、台座には蓮華が見られる。像前には、5つの丸石が賽物として供えられている。
貴重な石造物なので、3Dモデル化したが、明瞭では無かった。機会があったら、フォトグラメトリで再挑戦したい。
苦労して探した駄賃として、新たな道祖神を見つけることができた。公民館からだいぶ下った交差点付近に、コンクリの祭場を設けて、二基の石造物が祀られている。左像-双体道祖神両神-合掌)・右像-名号塔。(最初は、これが寛文十二かと勘違いした。)

足柄駅上の交差点にある小山-41-文字碑のふたつ右横に双体道祖神があった。
摩滅しているが双体道祖神

御殿場市道祖神・再確認

ついでに、御殿場市の二基の道祖神についても、再調査してきた。

大堰の御殿場-10-陰陽石の形状を再確認したが、ナニを表現しているのかよく分からない。
写真では分かりにくいので、3Dモデルにしてみた。

御殿場-105-丸石は、文字碑道祖神であることを確認した。苔に隠れているが、[道祖*]の刻みがあった。
左肩には、人面が刻まれている。

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