牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

下土狩駅周辺のジオポイント

梅雨が明けても、夏空にはほど遠い近頃ですね。幸い、日中に活動するには、ちょうどいい天気です。長泉ビジターセンターの見学にかこつけて、下土狩駅周辺のジオポイントを再確認してきました。

  • 三島溶岩流

長泉VC近くに住む知り合いのガイドさんが来てくれたので、下土狩駅周辺の三島溶岩流の見所を案内してもらう機会を得た。

赤色立体地図で見ると、割弧塚稲荷神社の南側に大きな高まりがある。住宅街の高台を形成して、溶岩塚の証拠を見つけることは困難だが、三島溶岩流の南西末端に位置して冷え固まり、盛り上がったものだろう割弧塚は明瞭な溶岩塚。参道は4本もあり、赤い鳥居は77本もあるそうだ。


稲荷神社の東隣には、長霊神社があり、溶岩塚のような高まりには、忠魂碑が建てられているベルフォーレの南東に位置する溶岩流の高まり(ここは盛り上がって陥没した場所を石室とした古墳として使われていたとのこと)


ベルフォーレの西にある溶岩流の切断面ベルフォーレの南東にある溶岩流の切断面。ベルフォーレは溶岩流の上に建てられているということか


鮎壺山神社も溶岩流の高まりの上に建つ山神社の南側にある高まりの確認は忘れてしまった(6つの高まりが見える)



  • 鮎壺の滝・牧堰

来月に予定されているジオツアーの下見として、鮎壺の滝への行程と観察場所を確認

鮎壺の滝近くの踏切の名称は”藍壺”で、交差点は”鮎壺” 地元の人は、”あいつぼ”と呼ぶそうだ。(滝壺が藍のように青いことから)本宿用水近くの石造物群の右端に、伊豆型に近い道祖神が中啓を持って座る


鮎壺の滝は、水量が少ない(ジオツアーでは、滝壺近くに降りるのはやめておく)

下土狩駅からジオ看板まで、約5分。トイレはジオ看板近くの公園にひとつある。
ジオ看板の場所から、滝の上流の玄武岩と富士山を確認し、鮎壺の架け橋上から滝の下部(溶岩流がローム層を覆う)
滝入口に”鮎壺広場”という駐車場(5台)が完成していた。
三島溶岩流がここで止まったのは、愛鷹ローム層の高まりがあって、溶岩流の一部が冷え固まったためらしい。黄瀬川の下流には、溶岩流は見られない
鮎壺橋上流の牧堰 黄瀬川をせき止めて、分水した水を沼津の灌漑用水としたが、今ではその役割も小さくなった。今日も富士山は見えない




長泉VCは、実は長泉観光交流協会の機能の一部だが、上手に融和して、地域住民の交流の場所としても活用されているのがいいような気がする。

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