牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

ゐぼみづさん&神代杉

下賀茂のみなみのサクラを予定していたのですが、曇天なので断念しました。代わりに、地元でジオポイント探しです。

  • ゐぼみづさん

日守に、”ゐぼみづさん”と呼ばれる祠があり、ここの水をイボにつけると取れると言われています。(高源寺にも”ゐぼみづ”があるとされているが、未確認)以前は、道路の山際に露頭している岩盤の近くに湧いていたそうですが、道路拡幅工事のため少し南に移され、蛇口までついてます。


霊泉の背後には、採石場跡が見えます凝灰質砂岩の斜交層理らしきものも見えるので、静浦山地と同様に、浅い海底火山からの噴出物が堆積したモノでしょう




  • 田代盆地の神代杉

以前から、ガイドしていて気になっている神代杉。発見者であり、所有されている方が軽井沢に住んでいることが分かったので、押しかけてみました。快く受け入れていただき、貴重な神代杉などを見せていただき、色々な話を教えてもらいました。田代盆地に水田を持ち、農作業の後に少しずつ掘り出したそうだ。
ジオパークや美術館のガイドを紹介したら、とても興味を持たれ、次回には説明することになりました。興味や行動が共通している方との話は楽しいですね。

大きな杉の根っこを逆さにしたもの亀のように見える木(地底の水と細かい砂の流れに寄り、長い時間をかけて、柔らかい部分を浸食してできた模様。手で磨いたのではない)


以前は、神代杉博物館として展示していたそうで、色々な学者の方からの指導で勉強されたとのこと。
田代盆地は分かっているだけで、盆地の下は7層のシルト・砂礫層が地下37mの厚さに堆積しているとのこと。上層からでた神代杉で7千年前
今までは、山からの倒木が流れて来て、盆地に埋まったと勝手に理解していたが、盆地内の森が沈下して水没して倒れ、その上に箱根火山からの火山灰や火砕流が堆積し、それを何回も繰り返したものと考えられている
田代盆地だけではなく、断層が造った盆地地形(丹那盆地・浮橋)などでも見つかっているそうだ


発見当時の写真(最上部からでた神代杉)傷つけないように、できるだけ人力で掘り出した。地下の中で、わずかな杉し地層の間にわずかな地下水が溜まり、砂が回転して、ボットホールと同じように、丸い窪みを作っているのが見える


所有者の知り合いが白鳥山の採石場で採れた六方石の中に見つけた硫黄の結晶の塊(当初は、5cmものトゲ)所有者の先祖が、箱根軽石層(?)を観音掘りした横井戸(奥行き35mもある)
丹那トンネル工事で、田代盆地も渇水して、この井戸の水量も減少したとのこ)



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