牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

養成講座:三島・沼津エリア野外実習

ジオガイド養成講座の野外実習[三島・沼津エリア]にスタッフとして、参加しました。地元のジオガイドとしての復習にもなりました。

約1万年前の富士山噴火で噴出した溶岩流が、大場川と黄瀬川に挟まれた三島の市街地の地盤となっています。楽寿園は溶岩流の先端部が見られる最も南の場所です。ここでは、溶岩流が3〜4層に層を成しています。真ん中の窪みは、溶岩トンネルの天井が陥没したもの溶岩の中に含まれていたガスが抜けた穴が、流れ方向の剪断応力を受けて横に長くなっている。


三島溶岩流は粘性の低いパホイホイ溶岩。溶岩流の先端部では、熱も冷めてきて固まり始めたところに、後ろから溶岩で押されて縄状溶岩となる。小浜池の水が枯れて、普段見ることが出来ない溶岩が露頭


ちなみに、富士山の雪解け水が三島で湧出するまでには、10年〜100年かかるとの説がある。また、雨の多い夏の方が、水量は多い。
白滝公園も溶岩流の先端から、伏流水が湧いている。これは溶岩の一部が内部からの圧力を受けて、お餅のように膨れて、割れたもの(餅状溶岩)菰池には溶岩の露頭は無いが、池の周囲に三島溶岩でできたと思われる石畳が敷かれている




湧き間の中には、約3200年前に噴火したカワゴ平火山から飛んできた白い軽石(パミス)が舞っているように見えます

湧き間には、鮎が産卵のため、遡上している


  • 牛臥山

牛臥山の海岸よりに露頭しているのは、海底火山の溶岩流や土石流で、これは流紋岩(はっきりとはしていないが、縞々は結晶構造の違いから)タフォニは、海岸近くの溶岩の表面に付着した塩水が結晶して、風化した穴。この例のように小さなものから、石廊崎などで見られる大きな穴もある


岩場を回り込むと、背景に静浦山地、手前にわが母の記のロケ地が望めます



ジオ・フォトコンで入賞した写真を撮影した切通しの途中に大きな凝灰岩が落石斜交層理もよく分かります(危険なので、立ち入りは自己責任で)




  • 放水路

放水路の可動堰計画水位は狩野川台風でも大丈夫な高さを想定


資料館の方に案内してもらい、トンネル入口まで降りました。今までに、118回放水したそうで、平均3〜4回/年、放水が必要になるほど水位が上がるそうです。

立派な資料もいただきました。

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