静浦山地周辺のジオサイト探索＃１

静浦山地（沼津アルプス）は縦走と洞からの直登と何回となく登っていたのですが、今回はジオサイトとして再探索しようと思い立ちました。原付自転車で、ぐるっと山麓を周って、ジオサイトらしき場所を見つけていきます。一日ではまわり切れなかったので、半分ほどを周りました。

• 塚本　森山

静浦山地には含まれないが、同類ということで訪れた。

日守山から森山を見下ろす。田方平野に孤立している	ふもとの周囲は、溶岩の露頭が見られる
小さな山頂には、お稲荷さんと広報無線・サイレンが同居	石段の一部には手掘りの伊豆石が残っている

• 日守の採石場（日守凝灰岩層）

日の出橋を渡って、日守山公園に行く途中の左奥に採石場が見えるので寄ってみた。

手前から見ると、凝灰岩が露頭しているように見えるが	裏へ回ると、ほとんど掘りつくされて、残るはこの目隠し一枚分

• 日守山（鷲頭山・大平山安山岩層）

日守山と中央道トンネル	中腹から田方平野を望む

• 気になる露頭（大井凝灰角礫岩層）

前から気になっていた露頭現場に最接近してみた。

下の谷戸　過去に凝灰角礫岩を土石として採取した跡。近くに居たおじさんに教えてもらった。崩落を防ぐため、階段状に削ってある。マヤのピラミッドのよう	こちらが大井の伊豆石採石場跡か？それにしては小さいような気がする
徳倉−松下間の新しい道路建設の切通しに露頭	徳倉−小山の間の山にも露頭（ここも砕石場跡と思われる）
徳倉トンネル出口にある沼津市の採石場

• 志下　瓜島（内浦火山角礫岩層：石英安山岩？）

瓜島	瓜島の隣の小さな岩礁。夕景撮影の添え物にグー

• 象山　ロッククライミングのゲレンデ（鷲頭山・大平山安山岩層）

３５年前に遊んだゲレンデに久しぶりに訪れた。今はジオサイトとして二度楽しんでいる。

メインウォール	安山岩の硬い岩場
カッチンロック
	サンキューロックという易しい岩場もあるが撮り損ねた。

• 鷲頭山（鷲頭山・大平山安山岩層）

小鷲頭山の南側に円形劇場と名付けられたボルダリングの岩場があると知り、探したが踏み跡を見つけることはできなかった。小鷲頭山まで、きつい直登に難儀した。

ぼたもち岩	こちらの方が、ぼたもちに見えるか
中将岩	小鷲頭山手前の柱状節理

• 大久保の鼻（鷲頭山・大平山安山岩層）

獅子浜のコミュセンと消防署は採石場の跡に建てられたようだが、その背後に露頭している。

• 江間の地震動の擦痕

時間切れで、一周完遂を諦めて、地震動の擦跡を見てきた。国指定の天然記念物とあって、立派な建物に収められていて、ガラス窓から覗ける。近くのおじさんに説明を受けた。

日本海軍から提供を受けた魚雷を展示していたが、昭和５年の北伊豆地震の揺れで、台座の石と擦れて傷跡が残されている。	擦跡の見方

次回は、獅子浜から口野・戸沢・墹の上、長塚・北江間古墳群及び採石場を予定。出来れば、志下坂峠下のゲレンデにも足を運びたい。