牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

座学-最終回

座学(選択科目)の最終回に参加。これで10単位取得で、修了条件が整いました。残りの4回の野外実習にはすべて参加予定です。

  • 開港と幕末・戸田の造船史(桜井講師)

幕末に開国と日露和親条約締結を求めて、日本に寄港したロシアのプチャーチンとその乗船ディアナ号の難破に関係した人々の活躍が、下田・戸田などを舞台に説明された。幅広い知識で脱線することも多かったので朝の眠けを我慢して聴講した。http://www.izu.co.jp/~p-boo/russia.html

  • 伊豆の石材生産史、築城石・鉱山(金子講師)

北條早雲は、伊豆の金山の奪取を狙って、狩野家や伊東家の土豪から勝ち取ったとの見方が興味深い。伊豆半島では、慶長年間に坑道による金の採掘と精錬が本格的に大規模に行われた。
江戸城の石垣の97%は、真鶴を含めた伊豆半島から切り出された伊豆石とのこと。伊豆石には、伊豆堅石(安山岩)と伊豆軟石(凝灰岩)があるが、築城には伊豆堅石が用いられた。100万年前の多賀火山などの溶岩マグマでできた伊豆石が皇居や江戸城で見られるという。

http://www.uehara-buddhismart.or.jp/学芸員である講師。伊豆半島の海・山・滝などの特殊な地形が歴史上、宗教的に説明されてきた。そのため多くのジオサイトの近くには、信仰や修行の場となったところが多い。
南伊豆には漂着したと伝えられる仏像が多いが、ほとんどが漂着の痕跡はなく、他から持ち込んだという意味での”漂着”との考え。
海沿いの崖などの特殊地形の場所には、仏像などが祀られている。
浄蓮の滝・萬城の滝などの滝の近くには、お寺やお堂が設けられて修行の場であった。
伊豆の道祖神には、①双体道祖神、②穴石道祖神、③石祠型道祖神、④丸彫単体坐像の伊豆型道祖神の4種類がある。双体道祖神函南町には5基あるが、伊豆では珍しいとのこと。

  • 伊豆の文学(渡辺講師)

種田山頭火の研究家でもある講師が、伊豆の文学を、山頭火の漂泊性と穂積忠の定住性の両面から、俳句と短歌で紹介。山頭火と穂積忠の人間性を知る講師ならではの解説と素晴らしい声量の吟詠でした。

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