牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

南伊豆町の道祖神

南伊豆町道祖神の調査はあと一回というところで停滞していた。天気が良いので、遠出した割には見つけた道祖神は少ないが、これで完了とする。南伊豆の山々は新緑ですがすがしい表情をしていた。

石井の青野川沿いの水道施設説傍の竹やぶ脇に、4基の石造物があり、左端の石祠-1が道祖神
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岩殿の諏訪神社石段の途中から降りる石段の先の崖上に、石祠-2の賽の神が祀られていた
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毛倉野の道沿いの畑の土手に、二基の石祠(-3,-4)が祀られている。
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下小野の道沿いに大きな石積みの祭壇を設けて、新しい石祠-5が賽の神として祀られている
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前回、逆光できれいに撮れなかった川合野公民館脇の石祠(中に陽棒)
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青野の坂ノ途中、大きな木の下に二基の石祠。(左が石祠-6)
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上小野の坂道の民家の入口前の石垣に祭壇を設けて、5基の石造物が祀られている。左から二つ目の石祠-7が賽の神(隣に陽棒あり)
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日和山の方角石がようやく見つかった(山頂手前のトタン小屋の左の藪道を10mほど進むと、藪の下にあり)上面に方位が刻んであるようだが、藪がひどくて撮影は困難。今度は、草刈り鎌を持って来よう。
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下小野32-87と上小野18-36,上小野19-41、蝶ケ野22-52の石祠は見つけられなかった。

長者原火山

天気の良い日は、半日ほどの近場の巡検を続けている。ネタはいくらもあるので、ストレス解消にちょうどいい。 今日は、長者原火山周辺の取材の続き。

下多賀火山のSt模式地を探したが、見当たらなかった。代わりに、スコリア露頭を見つけた。位置的には巣雲山のテフラではないか?
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下多賀火山St地質の模式地近くは、ゴルフ場近くだが、見当たらない。赤茶やけた色の沢に転石(下多賀火山由来?)がゴロゴロしているだけ。長者原火山の火山灰のシマシマ地層も探したが、草木に覆われているようで見つけられなかった。

長者原に向かう途中にある採石場にスコリアの断面が露頭していた
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採石場にお邪魔して、スコリアの大断面を撮影
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断面のパノラマ スコリア層の間に、礫が挟まっている。長者原火山のマグマ水蒸気爆発で飛ばされた爆発角礫岩ではないか?
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巣雲山中腹にある巣雲山溶岩(Skl)の模式地を探したが、それらしい溶岩流は見つけられなかった。模式地近くの沢に転がる石がSklであろう。
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長者原盆地の南端のはずれにあるという宇佐美火山の溶岩流(Us)の模式地は見つかったが、2mほどの厚さしかない。
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別の角度から
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約300m下流の露頭もUSであろう。
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長者原盆地から、巣雲山の山体を展望
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高塚山の西端のスコリア露頭に接近して、火山弾などを確認。[伊豆の大地の物語]当時のきれいな露頭は見当たらない。(草木が繁茂して隠れているのだろう)
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高塚山の内部構造のパノラマ(といっても、草木に覆われているが)
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大丸山・巣雲山

長者原の公民館に駐車して、スカイライン目指して登山。スカイラインから、大丸山を目指した。
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大丸山の山頂から少し東側に展望が開けたところがある
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富士見展望所に向かう途中の鞍部に、玉ねぎ状風化した丸石が露頭(網代火山か宇佐美火山の噴出物?)
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富士見展望所から、富士山は雲に隠れている。

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宇佐美のパノラマ
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巨石広場の手前に馬頭観音(こんなところで馬を使役したのか?)が祀られている。

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巨石広場の名前に期待して寄り道したが、大きな石と中くらいの石の二つしか見当たらない。(網代火山か宇佐美火山の噴出物?)
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ヤマツツジがちらほらと咲いている
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巣雲山山頂
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天城連山の左端に矢筈山が見える
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行者の滝、ヤブコギして滝下で撮影(宇佐美火山の噴出物)
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駐禁の巣雲山駐車場から長者原盆地のマール地形を見下ろす
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スカイラインの駐車スペース向かいのスコリア断面
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別のスコリア断面
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スカイライン沿いのスコリア断面(道路側に土塁があるので、車の通行を邪魔しないで観察できる)
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来光川 渓流遡行

行けるところが限られてきた。今日は、来光川上流の渓谷を遡行してみた。 山神社より上の林道は土石流の対策工事でち通行止め。渓谷も工事や倒木が目立つ。

山神社から上は通行止め。山神社に停めて歩き出す。林道から渓谷に降りると対岸に板状節理が露頭している
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沢水が流れている場所は黒光りしている
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観音滝手前には、小さな滝が連続するところがある
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少し上流のカスケード
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他には滝らしいものは見つからなかった。
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木立キャンプ場の少し上で、堰堤が現れて行きどまりとなる。これ以上の遡行は断念(巻道はやぶが茂っている)
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帰りは林道歩きで、観音滝に立ち寄る
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ぼた場の滝

早起きといってもいつもの同じ5時起きで、河津川上流(本谷川)の二階滝駐車場近くの滝のいくつかを撮影してきた。

駐車場付近の本谷川では最下流にある玉簾の滝(通称)
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湯ヶ島層群の凝灰角礫岩が水流により滑らかに侵食されたものだろう
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滝の落ち口から見下ろす

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二つ目の滝がぼた場の滝(-1)(それぞれの滝は渓流沿いには歩けなく、一旦国道に出てから再び、渓流に降りなければならない)
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滝つぼにシイタケ栽培に使うぼた木を水につけることに利用したようだ

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三つ目の滝もぼた場の滝(-2)
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いずれの滝も長靴が必要

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曇天なので露出はバランスがとれているが、新緑が映えない
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最も上流の渓谷に落ちる小さな滝

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滝上には、横倒しの収縮節理(溶結凝灰岩?)が露頭する
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-鉢窪山 再訪 滝の撮影を終えても午前中の時間はたっぷりとあるので、鉢窪山に再訪。今日は作業林道からアプローチしてみた。

林道の東向きの山側には、カワゴ平のパミスが散乱する。小さなワラビが顔を出す

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約2300年前の皮子平パミスは、黒ボク土とローム層の間に薄く挟まる(約1万7千年前のスコリア層と一緒に見られる場所は無かった)
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林道コースは、距離が長いだけではなく、倒木が邪魔するので、時間がかかる(60分)
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鉢窪山火口

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今日も富士山までの展望は利かない
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ヤシャブシの再撮影
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鉢窪山 巡検

感染のリスクゼロに徹して(立ち寄らない・人に逢わない)、取材を兼ねた巡検をすこしずつ続けていくことにした。鉢窪山に登山道が整備されたので、再訪してみた。

島崎藤村の文学碑【旅】(この裏に駐車場がある)静大セミナーハウスの右手に登り口がある
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山麓下部は杉が整然と植林されている途中には溶岩らしきものがあるが、どこから噴出したかは想像つかない
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中腹あたりから灌木の自然林に変わる(安息角は約30度)ヤシャブシの大木
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ブナは少ない。もみじが多いので、秋の紅葉が楽しみ山頂手前、北向きに展望所が設けられた。
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南西の山並み北向き。富士山は雲に隠れている
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スコリア丘の火口溶結したスコリアの塊が点在する
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火口壁は高くない
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三角点は最高点とは見えない場所にある地図ではこのあたりも火口らしいが、現地では火口には見えない
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下りは、ショートカットしてスコリア断面に向かう。途中溶岩流の滑沢下りとなる。鉢窪山と丸山の境界あたりになる。どちらも1万7千年前の噴火なので区別がつかないだろう。高巻きをして、ようやくスコリア断面に着いた。
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新鮮なスコリア断面に赤と黒の縞々が見られる
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野畔のスコリア断面超広角とフラッシュが功を奏した
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オマケに茅野の賽の神が見つかった
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奈古谷 七つ石巡拝

奈古谷の毘沙門道に点在する七つ石(多賀火山からの溶岩流の転石)を再訪して、GPSを取得し、画像を撮りなおした。

国清寺の仏殿中には、定印を結ぶ釈迦如来坐像が安置されている。
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観音堂から七つ石巡りは始まる最初に目にする巨石は七つ石に数えられていないが、両界曼荼羅(左-胎蔵界、右-金剛界)の二つの種字が刻まれている(明瞭ではない)
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大きな月輪の中に阿弥陀三尊(阿弥陀・観音・勢至)種字が刻まれている巨石だが、植物に覆われていて判別しがたい①蛇石には胎蔵界大日如来の種字(ア)が刻まれているそうだ。白蛇を封じ込めたとのいわれもある。
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頼朝が政子と共に文覚上人を訪ねた際に腰かけたと言われる②夫婦石文覚上人流遇跡には地蔵菩薩の石仏が祀られている
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林道から外れて、杉林の中の沢沿いに進むと出現する③谷響石(こだまいしと読む)
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④大日石(錫杖と宝珠を持つ地蔵菩薩坐像が刻まれているようだ)大日石の後ろに隠れている⑤弘法石(平らな正面に、大きな宝塔の中に蓮華座で座る地蔵菩薩が線刻されている。)
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毘沙門堂の山門(仁王門)
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運慶が修復を手伝ったといわれる吽形の金剛力士像と阿形、共に迫力がある
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文覚上人が護摩を焚いたといわれる⑥護摩石(上面に四角い穴が彫られている)文覚上人ゆかりの毘沙門堂
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文覚上人が修行したといわれる不動滝林道をさらに進むと、急峻な崖に不安定にとどまる⑦冠石(冠のように見えたということだが、一部崩落したのか、そうは見えない)
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牛歩的写真中心網録”