牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

西湖で天の川

春の天の川は、未明に南東の空に立ち上がってくる。おのずと、撮影に適する場所は限られてしまう。今日は、南伊豆沖の雲予報を避けて、西湖で天の川の撮影に挑戦した。

月明かりは無いが、下層の雲に街明かりの光害が出ている。風は無いので、湖面に富士山と星たちが映り込む。
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左の天の川の位置に、光害が邪魔をする。
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天文薄明前に立ち上がってきた天の川を現像であぶり出すが、ノイズがひどい。
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まだ明けていないので、山中湖のパノラマ台に立ち寄って、紅富士を狙った。東の雲は少し赤くなったようだが、富士山には届かなかった。山中湖は雲海の下に入っている。
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爪木崎で天の川を狙う

この時期に天の川を撮影するには、夜明け前の天文薄明が狙い時で、南東に横たわってから、立ち上がる。定番の星景スポットの爪木崎に向かう。

まずは、駐車場東の高台から灯台を狙う。灯台の上で横たわる天の川を無情にも薄い雲が隠す。隙間から少しだけ見える。水平線には、航行する船の灯りが行きかう。灯台の灯りは、約5秒ごとに点滅するので、避けることはできない。
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灯台前は、既に先客がかなりいて、三脚を立てる場所は無いので、離れた所から灯台を狙う。30度くらい立ち上がってきた。
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人のいない俵磯での星景は、雲が多すぎる。柱状節理に短い時間だけライトを当てて、浮かび上がらせた。
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奥の柱状節理
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ようやく雲が薄れてきて、天の川が見えた。
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下に磯の白波を入れて。
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外浦・瀬の浜の岩礁で、日の出を狙うが、雲が邪魔をした。大島と岩礁島の間から小さな顔をのぞかせた。
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河津 追加取材

伊豆ジオ遺産の追加取材で、河津の天嶺山に登った。

峰温泉の大噴湯

9:30の第一回の噴湯に間に合うように出かけた。左下に虹が出ている。
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動画で撮影して、Youtubeにアップしました。

天嶺山

河津桜はすっかり散ってしまった河津川から天嶺山を望む。
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天嶺山の入り口と登山道は分からないので、尾根らしいところをよじ登る。獣道らしいところを登るが、滑りやすい。周囲は鹿の糞が散乱して、においがきつい。途中には鹿の家族も横切った。
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白浜層群の凝灰岩の岩稜のすき間に根を伸ばす木々。
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凝灰岩には、石英脈が見られるものもある。
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岩尾根には、巨石が露頭する。
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唯一の見晴らし台は、岩の上。三筋山の奥には天城連山、右には今井浜が見える。手前の山は、城山と片瀬山
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天嶺山手前のP333付近には、お堂の遺構が残る。
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お堂手前には、聖観音の姿で、錫杖と宝珠を持つ石仏が祀られている。
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山頂直下なのに、人工の池がある。どこかで水が湧いているのだろう?
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天嶺山直下
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天嶺山の山頂は展望が利かない。
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下りは、西側の尾根を下ることにした。(登ったルートは下るには急すぎることと、道を間違えたら大変なことになりそうなので。)
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西のルートは比較的傾斜が緩い尾根もあるが、岩稜が出てくるので巻くことになる。屋根も枝分かれするので、慎重にルートを探しながら下る。
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最後の急斜面の露頭には、石英脈が多数出ている。小さな水晶が見える。地下の熱水がもたらしたものだろう。
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石英脈がびっしり
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急斜面を降りると、ようやく林道に出た。途中の石丁場跡には、東大地震研の観測所が設けられている。
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白浜層群の白色凝灰岩を伊豆軟石として採石した跡
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菜の花のお花畑
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石六という屋号?の屋敷は巨石を活かして建てられている。
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これだけの大石ではどかせない。
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大池・小池

風が弱いので、見高入谷の大池に空撮に立ち寄る。(大池マールの火口はパラグライダーの練習場)
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mavic mini で空から、大池と小池のマールを撮影。
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小池マールの空撮(火口は深い)
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大池マールの空撮。パラグライダーの練習場の草原が火口に相当する。
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小池マール近くの露頭
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下層の小池マールからの火山礫(スコリア?)を大池マールの爆発角礫岩が覆う。
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ジオツアー 沼津城址と沼津宿

静岡県地学会東部支部主催のジオツアーに参加して、沼津駅から沼津城址と沼津宿を歩きました。

沼津駅は、沼津城の外堀の北に位置する。駅前を東西に走る道路はお堀を埋め立てたもの。
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お堀の上を通る道路
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石垣の隅が民家の境に隠れている。
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江戸時代の三枚橋はこの下を流れる小さい暗渠になった川に架けられていた。
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陸橋から国道を見下ろすと、高低差が実感できる。
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狩野川沿い通る旧東海道は、川郭通りと呼ばれる。
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沼津城の本丸跡には公園が整備されている。
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本丸公園には本丸跡の碑があるのみ。
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旧東海道は、沼津城を避けるように、数か所でカギになっている。
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曲がり角の正面に、かつての大手門があった。
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武田勝頼が建てた三枚橋城の石垣遺構が、ホテルに移されている。
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クロネコとキツネの親子
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本町は旧東海道の宿場で、本陣が3つ、脇本陣が1つ、旅籠が多数あったそうだ。
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浅間神社と丸子神社
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境内には、早咲きの桜が見ごろ
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浅間神社の銅板葺きの模様は何か?
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戻りは、狩野川の側道を歩く。御成橋が見える。
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川沿いの道に面して、石蔵が立ち並ぶ。かつては、このあたりに、川湊があったとのこと。石蔵は、中間部に大井凝灰角礫岩を使用する。
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大雨の時は、この道は水に浸かる。
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水辺の道は気持ちよい。
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大井凝灰角礫岩の石蔵
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三枚橋城の石垣遺構が狩野川沿いに移されている。
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仏の里の浅い春

企画ツアー[仏の里の石造物]の下見を兼ねて、冬に戻ったかのように冷たい風の吹く桑原の浅い春探してみた。

美術館前のT字路に、咲き始めたハコネザクラ
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廃新光寺跡のカンカン石。ハナモモはまだ蕾
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入谷観音堂の湯河原火山溶岩流露頭
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万年杉の不動様
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観音堂にお参り。右像は地蔵さん。左は立像の如意輪観音のようだ。
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長源寺への途中の馬頭観音
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薬師堂手前の首を落とされた石仏たち
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コース途中の馬頭観音
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ヒマラヤユキノシタ
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時を告げるカーブミラー
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ローム層の露頭か?
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ハナニラの可憐な花
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山神社の行者の石?
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神原の七観音の内、四観音
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冷川へのショートカットに柵白梅
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冷川不動滝は枯れることが無い。
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冷川集会所前の弘法大師
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弘法大師の塚近くの石造物
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池田満寿夫作の”宇宙のビーナス”
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シラユキゲシの白い花弁
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ハナダイコンの紫色の花
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日陰入口の石造物は、馬頭観音だろう。
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春の七草 ぺんぺん草(なずな)
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もうひとつ春の七草 ホトケノザ
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日陰集落内の石造物?
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八巻橋近くの紅梅が見ごろ
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河津 観音山

久しぶりの晴天が望めそうなので、伊豆ジオ遺産の追加取材として、河津の観音山に出かけた。石仏群のGPSが消えてしまったので、再録のついでに観音山に登った。

林道の登山道入り口(この上50mほどのところに駐車スペースあり)
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登り始めると、すぐ右手に4基の石仏が祀られている。右から二つ目は地蔵さんだが、両隣りは総髪なので神像か?道祖神とも違うような気がする。
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小さな洞に大平火山の溶岩流らしき露頭
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露頭の洞には、六地蔵が祀られている。
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観音山直下の洞には、白浜層群の安山岩溶岩流と考えられる滑滝が現れる。
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三十三観音霊場の手前には石経塔などの石塔がある。
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白浜層群の凝灰岩の露頭には、沢田石(凝灰岩)に刻まれた三十三観音の下窟グループ(33体から5体欠けた)が祀られる。
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破損した12体に代わって新たに刻まれた観音像は上窟に祀られている。
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上窟手前を守る倒木の門番
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石仏群を過ぎると、観音山の登りが始まる。倒木に着床した苔?が手を伸ばす。
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観音山は約600m続く岩稜でピークがいくつもある。P708
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すぐにP717.ここが観音山の山頂のようだ。
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P709の尖った岩峰の上は一本松が生えている。
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P709の北側から南の一本松を振り返る。
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P709の北側は絶壁。あきらめて、かなり戻って、左側のグスグスの斜面をへつって突破する。
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P709の上からは、天城連山のパノラマが広がる。左に登リ尾と新山峠、万三郎・万二郎は小さすぎて分かりにくい。右端の風車は箒木山か?
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P702は尖峰のため登りも下りも遠慮する。西側の急斜面を大きく巻くしかない。
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最後のピークP718
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観音山からの西斜面への下りは、踏み跡もかすかで赤テープも無い。地理院地図の作業道を探すも、見つからず、それらしきルートを探しながら、高巻き・低巻きで、くたくたになって奥原川の上流にたどり着いた。観音山に登った道を戻る手もあったが、下るのも厳しいので早々に諦めていた。

大平火山の溶岩流の露頭に再訪
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龍爪神社に無事に下山できたことを感謝した。
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鉢ノ山の河津桜

観音山の帰りに、近くの鉢ノ山に寄って、河津桜を撮影してきた。
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河津川の桜より、見ごろは少し遅いようだ。
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八ノ山の山麓斜面に植えられた桜の花盛り。この後、山菜が芽吹く。
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三筋山にはたくさんの風車が建ってきた。
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花曇りのかんなみ桜

明日は低気圧が通過する予報なので、花曇りの下、かんなみ桜の見ごろを撮影に出かけた。

自粛中のため、地元の方が散歩しているていどで、せっかくの見ごろだが混んでいない。
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上流の桜は散り始め、堤防の小径に桜がチラホラ。桜吹雪はもう少し先か?
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地元の散歩者をモデルに
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菜の花の背後のかんなみ桜はまだ三分咲き。奥は見ごろ
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川手前の桜は、葉桜と散り始めでまだら模様
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牛歩的写真中心網録”