今年も中止と思っていた沼田の湯立神楽は、大坂の湯立神楽の感染対策を参考にして、開催することになった。二度目となるが、四年ぶりに参詣した。(フラッシュは使わず、一脚でISOを思いっきり上げて撮影したが、まだぶれていた。明るいレンズを持っていくべきだった。)
祭りの準備
4時過ぎに到着した時には、湯釜に火は入っていた。四方に忌竹を配し、紙垂を垂らした荒縄を張ってある。社殿前の階段下には、湯棚を設けて、神楽で使用する幣束と湯花チラシに使う熊笹を束にしたものを供えてある。
夕日を浴びる沼田子之神社の本殿
6時前に、舞方たちは、六根清浄を唱えながら、黄瀬川左岸の不動池に向けて駆けていく。このあと全裸で不動池に飛び込み、みそぎを行う。釜巡りの舞手は、水中に潜り、池底の砂を取ってくる。神楽のシオキ(塩まき)の塩に混ぜるそうだ。
みそぎを終えた舞方が神社に戻ってくると神楽の準備はできる。
湯立神楽
6時半頃に湯棚前で、七五三の舞が、幕・幣・鈴・狂の順で舞われる。最初は、二人舞の幕から。
一人舞いの幣の舞
獅子が狂ったように踊る狂の舞
行の舞に移ったか?
行の舞は、さがり葉・幣・鈴・狂と続く。幣の舞。
続いて、社殿前で、宮めぐり。同様に、幕・幣・剣・狂と続く。
宮巡りが終わると、石段上で、湯冷ましの地言を唱える。
湯釜の前で、釜巡りに移る。幕・幣・剣・狂と続く。
幕の舞、七五三で釜前まで進み、最後に火を踏む。
幣の舞。
幣の舞
参詣客の前で、湯冷ましの地言を唱える。
真剣に持ち替えて、剣の舞。
風切りの地言を三回唱え、幣束を振り下ろして、湯釜の中で、三点を記す風切りの神事。
風切りに用いた幣束で湯冷まし
湯たぶさに持ち替えて、豪快に湯を冷ます。
たっぷりと湯につけた湯たぶさを掲げて、社殿に向かう。
社殿内に、三回湯たぶさで湯花を散らす。
その後、参詣客にも、厄除けの湯花が散らされる。
敬虔に頭を下げる参詣客たち
幣の舞
動画も撮影していたが、途中でバッテリー不足で半分も撮れていなかった。フル充電したつもりだったが、残念。今度からは、モバイルバッテリーを持っていこう。