御殿場市・大坂の浅間神社で奉納される湯立神楽が、思い立ってから5年目でようやくチャンスが訪れた。今年、国の重要無形文化財に指定されたということで、今までになく情報が手に入って、奉納場所と日時が判明した。幸い、天気も良かったので、参加してきた。
この地域での盆行事に結び付いた神楽で、祈祷要素の強い神楽です。
神殿から、太鼓台を兼ねた神楽の宮(ご神体の仮宮)を引き出す。
神楽鈴・幣・剣(以前、真剣があったそうだが、盗難に遭ったそうだ)などの祭礼の道具
湯笹(ゆたぶさ)や幣束が置かれる湯棚
午後五時に舞方が揃って、黄瀬川に水垢離に向かう。気持ちの良い風が吹いている。
クイヨケといって、舞方の腹に入るおにぎりやおかずが、参詣客もお相伴する。以前は、境内でご飯を炊いたそうだ。
まだ明るい午後六時、二人の舞方により、平舞の幕の舞から始まる。獅子がかぶる幕には、胸元に鳥居、左右に揚羽蝶、獅子毛が描かれる。大坂の神楽は雌神楽と言い伝えられており、内股ぎみで腰を低く舞うのが特徴です。
幣束と神楽鈴を持って、平舞の鈴の舞。
不確かだが、剣の舞に入る。幕の舞・幣束の舞・剣の舞・幕の舞と変わる。
宮締め(宮の舞)?
剣の舞
宮締め(鈴の舞)?
宮締め(幕の舞)?
二本の松明に火がつけられる。
宮締めの三本剣
湯釜の前で、呪文を唱える。
宮参りの支度をする。
松明と塩振りの先導で、宮締め(宮参り)本殿の周囲を時計回りに巡る。
松明の先端を崩して、宮参りの先払いをする。
塩振りと獅子
本殿周りを一周してきた。
湯釜を挟んで塩振りと獅子が向き合い、釜締め(湯冷まし)に移る。
釜締め・幣束の舞
釜締め・三本剣の舞
釜締め・剣の舞?
釜締め・湯冷まし
熱くなった湯笹を空中で冷やして、再び湯に浸ける
十分冷やしてから、湯笹に湯をたっぷりとつける。
笹露を浴びると一年病気をしないといわれるので、参拝客もコロナ退散を祈って浴びます。
カメラも笹露を浴びた。
照明に笹露が光る。
最後に、四方固めを舞い、大坂の地域に疫病が入ってこないように踏み固める。
この後、湯釜の湯を浴びたり、飲むことで、無病息災を祈る。翌日には、区境の七か所の辻で辻切の舞がおこなれるそうだ。
要領が分かったので、来年も参加したい。