牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

北久原の湯立神楽

御殿場市の北久原にある浅間神社で、百年以上前から伝えられる湯立神楽が奉納されるのででかけた。コロナ禍ではあるが、疫病退散の祈りを込めて、昨年も奉納されたという。

注連縄も張られた参道はきれいに掃除されている。夕方の5時半に、湯釜の薪に点火された。
神楽奉納前の午後6時に、四角に注連縄を張った忌竹のすべてに、助法官が清塩を振りながら、秘伝の呪文を唱えて浄める。他地域の湯立神楽には見られない伝統らしい。
午後6時15分頃に、三人の法官は、神社横の小川で清水を肩からかけて、身体を浄める。
みそぎが済んだ法官は、神社鳥居・参道からお参りに来る。

神殿に入った法官は約1時間に亘り、祓いの祝詞を唱える。
午後7時に、神殿内で神楽の奉納が始まる。幣・片剣・両剣で四方に舞う。

正法官(二年目)が獅子頭を付けて舞う。
村人も集まってくる。子供たちのお目当ては、花火セットのプレゼント。参詣客には、お赤飯がふるまわれる。

北久原区長・北久原神楽保存会長・青年団らの挨拶
正法官は獅子頭をかぶり、湯釜の前に進む。

両剣を舞う。
三人の法官一緒になり、五身法の印を唱える。

沸騰した湯釜の中に、湯笹(ゆたぶさ)二束をつけて、三度湯をかき混ぜて、湯を冷やす。
まず初めに、湯笹を神殿内に三度、奉納する。

湯釜には、濡らした菰が回されて、法官を火から守る。
忌竹の北東隅から湯笹を振りまいて浄める。
笹でできた小筆のようなもので、八大王子などの文字を書く
湯釜の中には、水などの文字を書く

たっぷりと湯に浸して。
来賓や役員に湯笹を散らし、疫病や災いを追い払う。

7か所の参詣客に湯笹を振りまく。
神妙な親と怪訝そうな子供

湯釜の湯は少なくなるので、湯笹を丁寧に浸す。
祭りも終わり、青年団が挨拶で締める。見物に来た子供たちの中から、後継者が育つことでしょう。

祭りも終わり、湯釜の中。釜は、藁草履をクッションに丸太に取り付けられている。
断片的ですが、動画も撮影しました。

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